伊達政宗の長男(庶長子)秀宗が初代藩主となり
栄えた城下町に残る伊達家ゆかりの名所を
訪ねてみることにした愛媛県宇和島市。
夏のような暑さで、まず博物館へ行きました。
宇和島市の古地図の上を通り、展示室へ。
初代宇和島藩主伊達秀宗、以降9代藩主
伊達宗徳に至るまで当地を治めた伊達家伝来の
貴重な史料や、宇和島の文化遺産を展示しています。
伊達家屋敷跡に建設され開館したのですが、
耐震性が満たさないために移転し、
隈研吾氏の設計で建築計画がありますが、
反対運動などもあるようですね。
宇和島伊達家ゆかりの調度品や衣裳、
古文書、武具など約4万点もの
文化財保護のためにも
早く解決するといいですね。
伊達家の家督を継ぐ者として育てられた秀宗は、
人質として暮らしていた豊臣家で、
「秀」の通字を受けて秀吉・秀頼の側に仕え、
一時は豊臣姓まで賜ったこともあり、
徳川の世になると家督相続者から外されることに。
父・政宗の計らいで初代・宇和島藩主になったものの
正室の子として生まれ、人質の苦労もせずに
政宗の跡を継いだ弟のことを遠く離れた
宇和島でどのように思っていたのでしょうか。
政宗から秀宗に贈られた「唐物小茄子茶入」と
伽羅の名香「柴舟」は宇和島・伊達家の家宝であり、
こちらの博物館に所蔵されています。
愛媛県宇和島市御殿町9-14
2023.5.1
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