新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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噂の「ウタツグミ」

2014-03-08 17:37:10 | 里の鳥
どの位すごい事かをまずお話ししましょう。

1987年に横浜で1度確認されただけです。その後数回発見されたようですが、別種と判定され、つまり1度もその後発見されていないのです。図鑑によると生息地域はヨーロッパから地中海沿岸だそうです。一般に珍しい鳥が来たと騒がれるときはそれでも、同時期に日本に10羽前後は飛来しているのです。

それが1週間前からポツリポツリとブログに紹介され始めました。市名は書かれているのですが広大な市域です、諦めておりました。
3月5日のgooのヘッドラインニュースで「生涯1度の珍鳥が相模原市に」と載っているではありませんか。

元々このような珍鳥騒ぎに駆けつけるのは私の好みに合わないと、常々申し上げておりましたが、該当する場所は行きつけのダムに行く川沿いの道路の対岸にある場所です。古い集落をぬけるため車では入りにくいので、今まで敬遠しておりましたが行かねばならないでしょう。最寄駅からは直線距離で5キロほどです。

歩くことも考えましたが連日の寒さです。駅からコミュニティーバスに乗ることにしました。始発のバスは、案の定カメラマンの男女で満員です。
終点で降りると、離れた梅林にずらりとカメラの放列が、一目で鳥のいる場所は分ります。

では。「ウタツグミ」です。決して派手でもなく、ある意味つまらない鳥です。

こんな感じです。普通の「ツグミ」は茶色です。


後姿。


前から。


けっこう人慣れしていまして、奥の方からこんな格好でちょんちょん走ってきます。

梅林の落ち葉の下にミミズが沢山いるようで、本来のツグミと争うようにミミズを食べていました。地元のカメラマンの話では、今週いっぱいかなと言っています。

本来の状況は大変珍しい鳥だったのですが、あるブログでは「1日延べ千人として、10日で10000人の人出。珍鳥の希少価値はなくなった。だから行かない」と書かれています。
私が行った日でも、9時過ぎから10時半頃までいたのですが、ざっと数えて150人近くおりました。

私が持っている一番詳しい図鑑の最新版では、前述の事情で項目が削除されておりました。残念。今素晴らしい画像が巷にあふれているのに。
コメント
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