あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

寂聴さんすげえ

2008-09-25 08:50:08 | 小説・随筆
作家の瀬戸内寂聴さんが、86歳にしてケータイ小説に挑戦なさったそうな。
名前を隠してケータイ小説サイトに載せて、このたび能天気な装丁で毎日新聞社から刊行されるそうな。
以下、今朝の毎日新聞の瀬戸内寂聴さん・藤原新也さんの対談より寂聴さんの言葉を引用。「ケータイ小説については日本語をだめにする、文学ではない、など、悪口ばかりを聞きました。でも非常に売れている。知らなきゃ何も言えないと思い、読みました。これなら売れるなと小説家として思いました。さらに「これなら書ける」と思ったのが書き始めたきっかけです。
何でも私は自分の手で触らないと信じないんです。~後略~…」

うむう、えらいよね!!すごい正しい姿勢ですよね。本のタイトルは「あしたの虹」だそうです。ぱーぷる著だとか。本の帯を外したら、正体がわかるんだって。寂聴せんせい…。(笑)

瀬戸内寂聴さん、名前を隠して初のケータイ小説



…わたしは、ケータイ小説に関しては、去年の冬に某SNSの日記に書いたことが想いのすべてなんですが…。そのあとみなさんとコメント欄でお話して、あれは子供(…ていうか若い人、くらいの感じかなあ)のための要約された物語なのだ…みたいな結論でまとまりましたっけ。以下、日記から一部引用です。

>みなさまこんにちは。

不肖なまりん、本日は主婦仮面(仮面主婦?)として学校でPTA活動のベルマーク整理をしてきたのですが、そこで、中学生と、6年生の女の子のおかあさんがいらっしゃいまして、娘さん方が「恋空」を読んでいる…という話を小耳に挟んでまいりました。

や、自分があんまりケータイ小説と言う分野に興味が持てなかったので、いったいあの本、誰が読んでんだーろーなー…と思っていたのですが、小中学生の女の子が読んでるのね。なるほど、その辺の層が、まんがの単行本買う感じで買ってるなら部数ものびるだろうな。ほんで、友達が読んでたら、話題に入るために買う…という子もいるだろうし。
娘さんに「これ、本当にあった話なんよ。おかーさんも読んで。」と言われて、それを読んだそのおかーさんは、子供にこんなの読ませていいのかしら…のオンパレードの高校生のにんしんあり、二股あり、レイプありの、これでもかこれでもか…のおハナシだったようなのですが。

でも、この歳まで生きてると、世の中ってなんでもありじゃない?…って思うんだけど、その、ほんとうにあった話だ…ということに驚いているその娘さんたちは良い子だなあ…と思ったし、…そうだなあ、エログロ(グロだとまでは言えないかもしれないけど)を物語の中に閉じ込めて、日常生活は平穏に送ろうとする…というのは正しいやり方かもしれない、と思いました。(引用終わり)




まあ、それにしても寂聴せんせいえらいなあ。「もうね、二度と書きたくはない(笑い)。」だそうです。それに対して藤原新也さんが「そうでしょう(笑い)。書くことが目的と同時に、この世代の空気感のようなものは学習できたでしょう。その方が大きい。」と言っていらっしゃいました。
でも、ほんと、なんでもご自分でやってみようという姿勢に胸を打たれました。