読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

戦後日本に幻を魅せた、「虚業成れり~「呼び屋」神彰の生涯~」(大島幹雄著/岩波書店)

2008-06-05 06:18:09 | 本;ノンフィクション一般
~昭和29年秋,東京.ふと口ずさんだロシア民謡からすべては始まった.何ももたない青年がドン・コザック合唱団の来日を実現し,ボリショイバレエ,レニングラード・フィルなど「幻」と思われたアーティストを次々と招聘して旋風を巻き起こす.栄光,破産,そして居酒屋経営での再起.「戦後の奇跡」神彰の波瀾の生涯を描く~ . . . 本文を読む

魚群の群れを操るものたちが広げた「傷~邦銀崩壊~(下)」(幸田真音著/新潮文庫)

2008-06-04 05:54:29 | 作家;幸田真音
~「あなた方はいったい何を見、そのカメラでどこを撮っているのです。いま日本で本当に起きていることを、あなた方はなぜ見ようとしていないのですか?もし康和銀行が潰れることを憂いているのなら、なぜ潰れるのか、本当に潰したのは誰なのか、どうして知ろうとしないのですか。何を排除すべきで、本当に必要なのは何か、他人が用意した言葉ではなく、評論家から聞いたコメントでもなく、あなた方自身の一人ひとりの言葉で、なぜ語り合おうとしないのです?」~ . . . 本文を読む

金融ビッグバンに踊った人間模様を描く「傷~邦銀崩壊~(上)」(幸田真音著/新潮文庫)

2008-06-03 10:59:02 | 作家;幸田真音
~将来を嘱望されていた大手邦銀NY支店のディーラーが、滞在先のNYのホテルから飛び降りた。彼は、死の前日に偶然旧友の芹沢と再会を果し、謎のメッセージを残した。あまりに突然な友の死に衝撃と責任を覚え、死の真相を探ろうと決意した芹沢の前に、辣腕家としてウォール街でその名を知られた有吉州波が、そのまぶしい姿を現した──。緻密な構成とスピーディな展開の金融ミステリー。~ . . . 本文を読む