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風のささやき 俳句のblog

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詩や短歌も掲載しています

クロワッサン好きな子サクサク バターの香 ミルクの赤子の 君 懐かしむ【短歌】

2024年10月08日 | 短歌

同じように育てている子供たちなのですが
いつの間にか味の好みに違いがでます
不思議なことです

例えば次男はラーメン派
長男と三男はうどん派
好みに合わせて別々に作るのも面倒です

そうして次男はここの所
クロワッサンを気に入って
喜んで食べます

親から見るとまだまだ
小さな子供の頃と変わらずに見え
クロワッサンを食べる次男の
頭を撫でて嫌がられます

食べた後にはふんわりとバターの香りも漂い
ミルクの匂いのしていた
赤ん坊の頃を勝手に思い出します

だから、うざいとか
言われるのでしょうけれど


月照らす草地は映画館の跡【季語:月照らす】

2024年10月05日 | 俳句:秋 天文

以前、子供たちとよく出かけた
映画館のあったビルが
すっかりと空き地になっていました

古い映画館だったので
席も空いていて好きだったのですが
そんな場所があったことさえ
まるで遠い昔のことのように思えました
変わらない物はなにもないですね

その空き地を照らしていたのは
空にかかった明るい月

短い生を生き急ぎ
移り変わりに一喜一憂する僕らとは
その静かな月明かりは
まるで違う次元にあるようで

空き地は僕の感傷よりも
その月明かりに馴染み静かでした


食べること【詩】

2024年10月03日 | 
「食べること」
 
忙しすぎると、食べることを
煩わしさだと思ったり、不必要な時間だと思ったりもする
普段の僕は、バランスを欠いているのかも知れない
 
ずっと家の中にいると、食べることが
大切な基本であることを、改めて思う
沢山の、恵みをいただいている
それをありがたく料理し、咀嚼する
 
子供たちも食べることを
楽しみにしている
食べたい物の
リクエストが増えた気がする
食べることは、身近な
楽しみに変えられることを思う
 
おなかを空かせている君たちに
作った物も、直ぐに、皿の上から消えていくけれど
君たちの喜ぶ顔を思い、料理する
美味しいと言った分だけ、君たちに元気が湧くといい

 


動かずに、地下鉄、人込み、出入口、チャバネセセリの、そっと、危ない【短歌】

2024年10月01日 | 短歌

いつもの地下鉄の出口を上りました
少し混んでいたので
前の人に合わせて上って行きました

階段を上り終えたところで
足を下ろそうとすると
その近くには羽をたたんで動かない
チャバネセセリが一頭

僕もまるで気が付かなかったのですが
出口のコンクリートの床の部分に
溶け込んでいます

どう考えても
そのままでは踏まれそうだったので
気になったのですが
僕の後ろからも人が上ってきていたので
邪魔にならないようにそのまま進みました

何故、あんなところで
羽を休めていたのか分からないのですが

あの後すぐに、飛び立ってくれたのなら良いのですが
しばらく気になっていました