風のささやき 俳句のblog

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四月【詩】

2024年04月04日 | 

「四月」

穏やかな
午後の陽射しに明るい街を
怒りがからみつくいくつもの顔や
終わった失敗ごとを胸に
足どり重くとぼとぼと歩く
自分があまりにも醜くて

衣服を引っぱる風にまかせて
遠い異国の広い麦畑や
空色の水が波打つ港
日に焼けた人々が笑う街角を
誰にも知られずに
一人 煩わしさを忘れて
歩きたいと思う



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