風のささやき 俳句のblog

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十字架の目にひりついて夏始 【季語:夏始】

2014年05月21日 | 俳句:夏 時候

とある朝の駅
電車を待つ列に並んだら
目に光るものが届きました

何だろうと顔を向けると
教会の屋根の十字架が
夏の陽射しを集めています

普段は見落としている十字架が
夏の光に力を与えられて明るみ

目をつぶっても
瞼の裏に焼き付いて
暗闇の中に赤々と点っていました



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