風のささやき 俳句のblog

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日も暮れて寄り添うものあり葱坊主 【季語:葱坊主】

2020年05月23日 | 俳句:夏 植物
夕焼けが優しく空を染めはじめた
道を一人で歩いていました

どことなく風も涼しく感じられて
夜の香りを含んでいました

道を歩いて行くと小さな畑があり
幾つかの野菜が植えられていました

その内の一つには
頭に玉のような花をつけた葱の一群
育ちすぎたのか随分と大きくなっています

そのシルエットが日暮れの寂しさを
寄り添い分かち合おうとするもののようで

一人で歩いていた僕は
家の灯りが恋しく思えました


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