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風のささやき 俳句のblog

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弾ける【詩】

2025年02月13日 | 

「弾ける」

小さな雀、死んでいた
きっと巣から落ちて、首が折れ曲がって

温かで、蟻がたかっていた
赤い炎のような蟻だ、のを払って
両手にいただくように、あなたの家に
急いだ、白い呼び鈴を押した

胸の中の可哀そうは
膨らみ続ける、風船のようだった
いつか割れてしまう定め
せめて、あなたの前で、弾けたかった

おんぼろな車の、さえぎる横断歩道
憎らしい、笑っている人たち
心よ、あなたの家まで、もってくれと思った

でも、知っているよ
僕が破裂したとして
あなたは拾わない、僕の屍