「弾ける」
小さな雀、死んでいた
きっと巣から落ちて、首が折れ曲がって
温かで、蟻がたかっていた
赤い炎のような蟻だ、のを払って
両手にいただくように、あなたの家に
急いだ、白い呼び鈴を押した
胸の中の可哀そうは
膨らみ続ける、風船のようだった
いつか割れてしまう定め
せめて、あなたの前で、弾けたかった
おんぼろな車の、さえぎる横断歩道
憎らしい、笑っている人たち
心よ、あなたの家まで、もってくれと思った
でも、知っているよ
僕が破裂したとして
あなたは拾わない、僕の屍
「弾ける」
小さな雀、死んでいた
きっと巣から落ちて、首が折れ曲がって
温かで、蟻がたかっていた
赤い炎のような蟻だ、のを払って
両手にいただくように、あなたの家に
急いだ、白い呼び鈴を押した
胸の中の可哀そうは
膨らみ続ける、風船のようだった
いつか割れてしまう定め
せめて、あなたの前で、弾けたかった
おんぼろな車の、さえぎる横断歩道
憎らしい、笑っている人たち
心よ、あなたの家まで、もってくれと思った
でも、知っているよ
僕が破裂したとして
あなたは拾わない、僕の屍