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風のささやき 俳句のblog

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オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

夜店の灯子供心は鎮まらず 【季語:夜店】

2022年09月03日 | 俳句:夏 人事
子供の頃に
お祭りの夜店をのぞき込んでは
気持ちを高ぶらせていました

お祭り自体が日常とは違う熱を帯びていて
その熱に自分も感染したように
お小遣いをもらって
何に使おうかと夜店を見比べていました

今考えると
随分と値段を吹っ掛けられたりしていて
ひどい話だなどと腹を立てたりもするのですが
それはそれで楽しかったので仕方がないですね

子供たちがお祭りに行くと
つまらない銃や刀を買ってきて
何なのと思ったりもするのですが
よく考えたら自分も同じようなものを
好き好んで買っていました

そんなお祭りも
しばらくは中止が続き
子供たちが楽しめる場が少なくて残念です

風鈴や微雨に黙りて指に鳴り 【季語:風鈴】

2022年07月09日 | 俳句:夏 人事
昼間は鳴っていた風鈴が
夕方から降り出した小雨に
黙り込むように静かになってしまいました

風もほとんどなくなり
蒸し暑い夜

仕方なく窓を閉めて
クーラーをかけることにしました

その前に一つ指で風鈴を押すと
黙っていた声を取り戻したように
涼しい音を奏でました

風鈴や響く範囲に闇深む

2022年05月28日 | 俳句:夏 人事
夜、子供たちも寝て
一人で、お酒を飲みながら
小さな音でニュースを見ていました

外は少しだけ雨
雨音以外にはあまり物音もしません

空気がこもっていたので
窓を開けました
しばらくすると風も動いて
買ったばかりの風鈴が
高い澄んだ音を鳴らしました

その音の後には静けさも
闇も一層深まったように感じられました

僕もその音に耳を傾けて
心が静まるように感じました

汗ばんだマスクの中の息苦し 【季語:汗】

2022年05月21日 | 俳句:夏 人事
マスク生活にも慣れたところですが
陽射しも強くなり汗ばむようになると
やはりマスクが息苦しく感じられます

先日も随分と暑い日だったのですが
電車の中でマスクをしていたら
顔も汗ばみ自分の吐く息の熱気に
むせるようでした

いつの間にかマスクを着けていることが
自分の中で習慣になってしまって
顔の一部ではないのですが
眼鏡の存在に近くなっているように思います

マスクをしない生活が
遠い昔のことのようです

硝煙の余韻酸っぱき花火かな 【季語:花火】

2021年08月07日 | 俳句:夏 人事
親戚の子供たちが集まって
花火をして遊びました

我が家の子供たちは花火が怖い様子で
火をつけてもたせてようとしても
なかなか手に持ちません

その間にもどんどんと
花火に火が点されて
あっという間に最後の線香花火となりました

勢いのままに
花火に火を点けたせいで
あたりは煙だらけ

直ぐに終わってしまった
線香花火のあっけなさとも相俟って

鼻の奥が
どこか寂しく
酸っぱい感じがしていました

手花火の命短し怒れる子 【季語:花火】

2021年07月31日 | 俳句:夏 人事
秋田で過ごした夜
甥や姪と一緒に庭先で花火をしました

以前は小さくとても危なくて
もたせられなかったのですが
今年はちゃんとそれぞれが
手に花火を持って遊んでいました

それでも人に向けたり
振り回したりと
注意をされっぱなしだったのですが

花火の命は短いもの
一瞬で燃え尽きる火の花に
時々は文句を言う子供たち

最後の線香花火も振り回して
ますますその命を
短命なものにしていました

日暮れどき子を腕枕に端居する 【季語:端居】

2021年07月24日 | 俳句:夏 人事
夕方になって大分涼しくなってきました
それでもまだ汗ばむ暑さです

窓からは心地の良い風が吹いてきたので
その風が当たるところに横になりました

ちょうど子供が
崖の上のポニョのDVDを見ていたので
呼び寄せて自分の腕のところに寝かせ
一緒にテレビの画面を眺めました

時々頭を動かしていた子どもが
やがて動くことを止めたので
顔を覗き込むと
いつの間にかスヤスヤと眠っていました

そっと持ち上げて
布団の上に寝かせると
自分はまた先ほどの位置に戻り
しばらくは涼しい風にあたっていました

工作に励む汗の子風を呼ぶ 【季語:汗】

2021年07月17日 | 俳句:夏 人事
初めて行った幼稚園の体験コース

外で体を動かすコースと
教室での工作コースとを選べたのですが
今回は教室のコースを選んでみました

ちょうど七夕の頃と言うことで
流れ星の形をした短冊を作りました

絵の具を指につけて
短冊の上に模様を描き
そこに星の形を貼り付けるのですが
二人とも真剣に取り組んでいました

窓を開けたままの部屋は蒸し暑く
汗をかく子供を冷やそうとでもするかのように
時々は爽やかな風が
吹き抜けて行きました

絵団扇や拍子とり舞う子の握る 【季語:絵団扇】

2021年07月10日 | 俳句:夏 人事
病院に子供を連れて行きました

注射を打ちにいったのですが
その副反応がでるといけないので
しばらく病院の側をうろうろと
二人の子供を連れて歩きました

時間をもてあまし気味だったので
子供用品の売っているお店に入りました
中には子供たちの目を引く
玩具やらも一杯

あやうく高いリユックサックを
買わされそうになったのですが
200円で済むキャラクターの絵団扇で誤魔化しました

家に帰るとそれを持って
昔見たお祭りの拍子を真似て
踊り出す二人

本来の使い方を少し逸脱しているので
絵団扇の中のキャラクターも
少し困惑気味に見えました

汗匂う車内にシャンプー香るかな 【季語:汗】

2021年07月03日 | 俳句:夏 人事

仙台から東京へ向かう新幹線
それなりに遅い時間だったのですが
大勢が電車に乗っていました

夜になるのに外は
まだムッとする暑さ

目的地で降り
混雑した電車に乗ると
シャンプーの香りがしました

誰のものかは分からなかったのですが
どこか汗ばんだ匂いのする車内で
ほのかな香気を放っていました

早く自分も家に辿りついて
シャワーを浴びたい気分になりました