Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

刺青は中二病

2015-12-28 21:57:11 | コラム

4割が後悔している入れ墨の「自尊心との意外な相関関係」が判明(アメーバニュースの記事より)

中学生くらいの子と話していると、ネット文化が影響されすぎて少し可愛そうだと思うことがあります。
というのも、ちょっと目立ったことをした時に自虐的に「ちょっと中二病入っちゃってた」とか言うのです。

思春期の頃なんて、誰しも思い込みが強く自分は特別だと思ってます。
それで勘違いな言動をしては、後から思い出して頭をかきむしりたくなるのが世の習わしです。

でも、そういう失敗の経験がないと、自分の本当の姿を知ることも、周囲とのバランス感覚も身につきません。
ところが、今はそういうのを前もって「中二病」という言葉でくくられ、失敗すら許さない空気があります。

「中二」の時におもいっきり「中二病」ができなくなったら、中途半端に「中二病」を引きずった大人になってしまうかもしれません。
十代の恥ずかしい思い出もないかわりに、大人になっても気付かず恥ずかしいことをしている可能性があります。

過去の自分の中二病的言動を思い出し、夜中に足をバタバタさせた経験のある人なら、必ず知っていることがあります。
それは「人は時が経つとともに変わるものだ」ということです。

上記事のような刺青をいれる人たちには、そこだけが疑問です。
身体に自分の好きな絵や文字を入れて、自分が少し変わったような気になるのは僕でも分かります。
でも、どうしても入れる気になれないのは、それが消せないからです。

刺青を入れる人たちって、過去の自分の行いを後悔した経験があまりないのかもしれません。
でも、今後もそうならない保証はどこにもありません。
逆に、絶対後悔しないと思っているのなら、それはこれ以上の自分の成長を拒むことでもあります。

コメント
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