Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

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なぜ歴史認識の問題は時が経つほど大きくなるのか?

2015-12-03 22:12:17 | コラム

靖国神社のトイレ爆発事件 韓国籍の男関与か ホテル捜索も事件直後に出国(産経新聞の記事より)

いわゆる従軍慰安婦問題、靖国神社問題のことで不思議だったことがあります。

いわばどちらも先の大戦の話ですから、戦後すぐからずっと問題になっていたのだと思っていました。
ところが、どちらの問題も戦争が終わって数十年も後になって、急に話題になり今ももめ続けています。

某新聞社の策略云々は置いておいて、これはやっぱり変です。
戦争の記憶はやはりその直後が一番はっきりしているはずです。
それが、何十年も経てば、どうしたって記憶は薄れるし、証言できる方も亡くなっていきます。
ところが、忘れ去られるどころか、今に至るまでむしろ問題はどんどん大きくなっていくばかりです。

とある自衛隊の任官経験もある大学教授の方がこんなことを言っていました。
「戦争は大体六〇年周期で起こる。その理由は世代が一周りするからだ」
確かに、六〇年も経てば組織の世代交代は完全に終わり、当時をくわしく知る人間はいなくなります。
すると、懲りずにまた戦争へ近づくというわけです。

これは、上記の問題にも全く同じことが言えます。
当時の実情を知るものがいなくなると、恣意的な数字や資料から結論ありきの極端なイメージができあがります。
そして、比較的若い世代がそれを鵜呑みにして、さらに大げさに下の世代に伝えていきます。
すると、当時を知らない若い世代ほど強く敵愾心を持つようになるというわけです。
特に問題の国々は新しい世代への反日教育を熱心に行っていると言われています。

日本も当然、こういう他国との戦争に傾かせる原理主義的な動きには十分気をつけなければなりません。
若い世代に極端なことをいう人が増えているのは紛れもない事実です。
特に近代以降の戦争は、先に手を出したほうが必ず負ける法則もあります。

しかし、戦争の現実を知るものがいなくなり、極論になるという意味では、いわゆる絶対的平和主義者も同じです。
武器を捨て何でも話し合いで解決できると言う主張また、国際政治の現実を全く分かっていませんから。

コメント
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