Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

続・過剰適応の末路

2015-12-18 22:09:25 | コラム

チェルシーのモウリーニョ監督解任!(GOALの記事より)

株式投資で、単に取引あたりの勝率を上げたい場合、「逆張り」という手法があります。

株というのは、必ず買われすぎ売られすぎるという特徴があります。
ですから、特に短期間で値が急降下した株は、少し反発することが多いです。
なので、そういう銘柄ばかりを狙って買って、利益が出たところで素早く売ります。

とてもわかりやすいのですが、大事なポイントがあります。
それは、その銘柄がさらに長い期間で下降トレンドであることです。
どうしてそうなるのかはよく分かりませんが、自分で検証してみたところ、そういう感触を受けました。

ですから、長期のトレンドが変わると、この逆張り手法も急に勝てなくなります。
失敗した時のリスクはもともと高いですから、それまでの利益も一気に吹っ飛びます。

何が言いたいかというと、短期間で利益を出す手法は全体の流れが変わると一気に通用しなくなる、ということです。

意外といえば意外ですが、サッカーの監督の全盛期というのは短いです。
年齢とともに体力が落ちる選手はともかく、知識と経験がモノを言うポジションなのに、です。
十年も最前線で通用すれば、まあまあ息の長い方です。
それだけサッカーの戦術というのが、めまぐるしく変わっているのかもしれません。

まだまだ分かりませんが、上記事のモウリーニョ監督もキャリアに負けが込むようになってきました。
彼の戦術はとても守備的で失点が少なくできる一方、選手からしたら守る時間が長く苦痛です。
それでも勝てるので我慢できますが、結果が出なくなれば選手の不満は一気に噴出します。

こうした守備的な戦術が一番勝率をあげられると言う傾向は、ルール変更でもなければかわらないでしょう。
ですが、彼のあまりに苛烈な手法は、実績もありプライドの高い一流選手たちには、合いづらくなってきている気がします。

コメント
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