Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

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占いの効用

2015-12-25 21:41:44 | コラム

大安・仏滅など「六曜」掲載 冊子の配布見送り 迷信を信じることが差別を助長すると… 佐伯市 大分合同新聞

男女の考え方の違いの例で、悩み事を話しているときのあるある話がよく挙げられます。
男性は解決策を提案しようとするけど、女性はただ気持ちを分かって欲しいだけ、というアレです。

でも、これってちょっと不思議じゃないでしょうか。
新聞の人生相談の欄からスピリチュアルカウンセリングまで、相手はそのほとんどが女性だからです。
彼女たちはやはり何かしらの解決はしたいと思っているはずです。

こういう時、女性が欲しいのは「きっかけ」です。
カウンセリングでも朝のテレビの星座占いでもなんでも、まるきり信じてたりはしません。
人の意見を聞いて、チャンネルを回して、自分が一番しっくりくるものを探しています。
それで、自分の背中を少し押してもらおうとしているだけです。

ですから女性にとって相談とは、自分の中にあるものを形にしてくれるものを見つけることでもあります。

しかし、これは男女の別なく、これは昔から誰でもやっていることです。
おみくじや、上記事のような六曜だってそうです。

平安京の貴族でもなければ、毎日チェックしたり人生を左右するほど信じている人なんていません。
ただ、ちょっとなんとなく気になる時があります。
大体は大事な時だったり、気持ちがぐらついている時です。
そういうとき「仏滅」だったらちょっと気を引き締めて、「大安」だったら積極的にいってみようという気分にしてくれます。

それは神頼みや迷信というより、単に自分の心の中を確かめるきっかけにしているに過ぎません。
そうやって時々自分の置かれている状況を客観視してみようという昔の人の知恵です。
こういう心のきっかけを沢山持っている人ほど物事に積極的になって実際に幸運を呼び寄せているんじゃないでしょうか。

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