☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

「さくらのごとく・・・」

2011-04-06 00:06:42 | アートライフ

 大阪で、さくらさくらカンパニー第13回公演
 「さくらのごとく~新撰組桜新説~」を観た
 さくらさくらカンパニーの代表的作品だ
 2月に京都の演劇祭参加作品として

 少し短いバージョンの「さくらの・・・」を観たのだが
 「今回も是非・・・」とお誘いをうけたので出かけた
 数年前にも友達をたくさん誘って観劇し

 とても評判良かった作品でアメリカの演劇祭でも
 評価されたと聞く
 
 新撰組総長「山南敬介」を中心に置いた作品だ
 
さくらさくらカンパニーではそれ以前から作品化しているようだが
 大河ドラマで堺正人が演じて話題を集めたが史実では謎が多い人物らしい
 (大河ドラマはほとんど観てないが堺正人の山南敬介は良かった・・・)

 山南は武士の出(近藤や土方は百姓の出らしい)で

 剣の使い手で教養高く温厚な性格とされる
 桜新説では土方等の屯所移転問題や局中法度のよる

 隊員への過度の制裁や粛清、人斬り集団と化していく新撰組の方向性への、
 総長山南敬介自らの死(切腹)を持っての戒め とする生き方を表現している
 「死して生きる」と言う感じか・・・

 「武士道」故の死生観!?・・・
 
 実史の中でも子供にも誰彼なく優しく

 常に温和で親切な山南敬介は
 荒くれたちの多い新撰組の中にあって特に目立ち

 京都壬生界隈でも長く言い伝えられた人物らしい
 

 人物設定も良くその淡々とした人柄が実によく表現されていて
 笑いもあり、また多くの涙を誘われる・・・

 芸者明里の設定もいい
 (仲間内での粛清等や人斬り集団の印象が強く

  本当は私は「新撰組」は好きではないのだが・・・
  浅田次郎の「壬生義士伝」は好きだけど・・・) 
 
 この大地震と大津波、原発事故の中にあって
 日本人の本質について考える
 自然への畏敬の念、「明るい無常観」、死生観等々
 大和魂・武士道・自己犠牲・・・
 今まで良い感じで捉えていなかった、抵抗感があった言葉・・・
 今だって間違って捉えたら偉いことになることには変わりがないが・・・

 
  津波の海で他人を助けようとして亡くなった人が多くいる
 地域の世話役として、会社の世話役として、学校の先生として・・・
 近所のお年寄りや残った人たちを助けたいともう一度

 車を走らせた主婦の方々・・・

 「これから現場に入ります。奇跡を祈ってくれ・・・」
 「お父さんは大丈夫だ・・・お母さんや兄弟を守って・・・」
 と娘や息子たちににメールをして原発の事故現場に入っていく父親たち
 その娘や息子たちのツイッターから生に送られる声・・・

 自分だったらどうするだろう
 自分だったらどうしただろう
 自分の中の大和魂いや人間魂が見えてくる・・・

 どうすれば希望に向かえるのか
 祈りの中に一人ひとりが問われている・・・
                          

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春が来る・・・ | トップ | フェアリーベルの暖輪室・・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アートライフ」カテゴリの最新記事