☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

「1Q84」!・・・

2010-09-14 00:47:39 | 読書ライフ

 続きすぎる夏の終わり
 長-い猛暑の中でなかなか始まらない秋を待つ。

 いつもなら盂蘭盆会を過ぎた頃から吹きすぎる風に
 秋の気配を感じると名残の夏を愛おしむちょっと
 もの寂しいような感覚が沸き起こるものだが・・・

 「1Q84」をBOOK3まで読み終えた。
 結構長い道のりだった。
 「ねじまき鳥クロニクル」ほど重い話ではないのに・・・
 話題になってから随分時間がたっている。
 なかなか面白かった!のは言うまでもない。

 BOOK1・2の同時発売の前
 販売戦略とやらで内容が全く伏せられていた。
 私はしっかり読み違えて「IQ84」と思っていた。
 知能指数84?かなり低いではないか?
 それが関係してる話だろうか?
 誰にも内緒にしていたが同じように思ってた人も結構いたらしい。

 「1Q84」とは「1984」年のもう一つの世界のことだった。
 月が二つ見える世界・・・黄色い月と少し小さい緑の月。
 リトルピープルが「空気さなぎ」を創る世界・・・
 青豆と天吾。二人の恋愛物語でもある・・・
 ハルキ的世界がちょっとサスペンス風に展開していく。

 BOOK2で終わっていたら大きな余韻と
 欲求不満を残していただろう。
 BOOK3で青豆と天吾は「1Q84」を抜け出すわけだが
 さて「1984」に戻ってきたのか?
 それともまた別のパラレルワールドなのか・・・
 なんて書いてくるとなんか普通?っぽいが・・・

 フカエリが繋いだと思われる青豆のおなかの子は
 どんな意味を持つ子なのか
 天吾が書き継いだ「空気さなぎ」に続く話はどんな内容なのか
 「空気さなぎ」を語ったフカエリは
 「マザ」なのか「ドウダ」なのか
 リーダーの周りにいる「空気さなぎ」から生まれた
 「ドウダ」の役割は?
 「さきがけ」のリーダーってまさか天吾の父!?
 そうするとフカエリと天吾は兄妹?!
 リトルピープルって何のための存在?・・・
 
 BOOK4への可能性はどんどん広がって行く。

 ハルキ的世界にしては随分社会的要素が構成の中に入っていて
 過去のいろいろな出来事(オーム事件関係・ヤマギシ会っていう
 のもあったなー・証人会のモデルになってる団体の子供たちや
 その親たちとのかかわり・・・等々)を思い出したりもした。
 「アンダーグラウンド」等々の取材や
 「カフカ以降」の世界の出来事も関係しているんだろうな・・・

 でもやっぱりわたしは
 「海辺のカフカ」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
 「羊をめぐる冒険」の方が好きかも・・・
         

                          

コメント
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