☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

新緑と残雪の輝きの中で・・・安曇野展+春旅2024<2>

2024-06-10 00:00:59 | アートライフ…展覧会

「ときをこえて」安曇野展最終の2日間
在廊・搬出(あと+春旅も)のため早朝3時半に京都を出発!
高速道路一斉集中工事を受けて渋滞を避けるためだ
初めての新名神から中央道へ…
ずっと以前の夏旅は「午前2時ごろ出発」を恒例にしていたけれど
ほぼ徹夜で「明け行く空を見ながら」はほんとに久しぶり…

工事明けの新名神は思ったよりとても快適だった
中央道に入っても曇り空ながら、反って残雪の峰々はよく見え
北、中央、南のアルプスはやはり順に残雪が少なくなっている
8時半頃、麗しき季節の安曇野へ無事到着!
ほぼ田植えは終わり水鏡の映える風景は格別…
        
           

9時開店の会場へ直行して、早速人気のモーニングを頂く
食パンもサラダも珍しいピンクのルバーブジャムやタンカンジャムも美味しい
コーヒーを飲んでほーっと一息…

地元安曇野や松本方面からのお客さま、E縁の常連の方々等々
結構盛り上がって展覧会をご覧頂く

我々が京都に帰っている間にもコロナ前まで10年の長きにわたって
千葉房総より毎年ポピーを50本送って下さっていた方が
滋賀や神戸、京都の友人(京都の展覧会には来て頂いている)を伴って
旅行もかねてこの展覧会に足を運んでくださったようだ

午後には西宮からE縁をご紹介して9月に3回目の展覧会を予定されている
書道家のSさんご夫妻が会場へのご挨拶もかねて来て頂いた
今回の新しい展示方法等にインパクトを受けられたようだ

今回2泊するお宿は安曇野温泉・Mリーフ
今夜はSさんたちもご一緒…
森の中の静かな落ち着いた感じのペンション
それぞれの食事も食材も工夫されていて美味しく
手をかけて作られているのが伝わってくる

何といっても圧巻なのは隣接された貸し切り温泉!
まさかの直径1.8mの大きな大きな樽風呂!
その大きさと形にびっくり!縁が腰掛け台になっている
さすが「安曇野温泉」と銘打っているだけに「お湯」がまたいい…
今夜は早めに2日分の眠りにつく

野鳥の声が響く朝
今日は安曇野展最終日!
朝食をご一緒してSさんご夫妻は下呂温泉へ
             
             

信濃富士とか有明富士とか呼ばれる有明山が堂々と美しい
E縁には朝から次々とお客様が…
「おひとり様カフェ」と銘打っていることもあって
この地域でこのお店(ギャラリーやお庭も含めて)の果たしている役割?!
のようなものが伝わってくる
毎日の何回かアップされるインスタを見てこの場所に憧れて
関西方面や近隣県から訪れてリピートされる人たちも… 

今日来ることになっていた黒姫のTさんは急な体調不良で病院行きとなり
残念ながら来れなくなってしまった(頼んでいた酵母パンたちも断念)

安曇野で長きにわたって拘りのクラフトのお店をされていた方や
Mリーフの奥さんも来てくださって熱心に見て下さった

手作りデニムの「まるてんぼう」のHくんとKさんが
小淵沢から来てくれた
作品の話からKさんの京都滞在時の勉強になった話
今後の彼女進みたい方向性やまるてんぼうの話
「作家」としてもあり方や「芸術性とは…」等々
深い話も交えて話がはずんだ
誘っても誰ともめったに一緒に出掛けないHくんが
二つ返事で喜んでここに一緒に来たことをKさんはびっくりしていた
わたしはHくんはもし来られることになったら絶対来てくれると思っていた
だって私が最初にお願いしたまるてんぼう作品はKくんだし
いつも他には無口そうなHくんはわたしたちには驚くほど
いろいろ話してくれるから…

搬出を終えて
季節や天候にも恵まれ、人にも宿にも恵まれ
「良い展覧会になったなあ」としみじみ…
(交通事情にはちょっと困ったけれど)

今夜も素晴らしい樽風呂でゆっくりほっこり
疲れをとって…
       
       
                       

            
           
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安曇野展「ときをこえて」…新緑と残雪の輝きの中で<1>

2024-05-14 00:00:21 | アートライフ…展覧会

若葉萌え残雪輝く信州・安曇野で
5年ぶり3回目の家人の展覧会が始まった
最高の天気に恵まれた5月のゴールデンウィークから…
(定休日を除いて21日まで開催)

清々しい大気と青空広がる絶景の安曇野
北アルプスの峰々、常念岳、蝶ヶ岳の残雪が美しく煌めき
有明山は堂々と...
遠くには甲斐駒ヶ岳、北岳、仙丈ケ岳等の南アルプス
水をはった水田の水鏡には若葉と残雪と青空が
安曇野平が一番輝く時

安曇野展のテーマは「ときをこえて」
時を越えて、新しい季節が始まり新しい季節が巡る
長い永い時を超えて、新しい時が始まり新しい今が息づく
「とき」とは「季節」「時間」そして「時空」
「こえて」は「越えて」「超えて」

油彩、「奏墨」と名付けたオリジナル墨絵…大作から小品まで
信州の秋へオマージュ的油彩や心象風景、実験的抽象作品とりどりに!
「とき」季節・時間・時空が重なり合うアート空間が
安曇野・E縁さんの心地よい「場」で創れたのではないかと思う
(いつもと違うテーマ設定と展示にちょっとドキドキしたけれど)

カフェ、ギャラリー、ミニギャラリーからなる安曇野・E縁
ギャラリーは少し小さいけれど
色とりどりの花が咲き始めた300坪以上のお庭の林が広がり
イカルやシメ、ヒヨドリ、キジバト等々の野鳥が飛び交い
シジュウガラは巣を作り始めたようだ
カフェの広い窓から野鳥の姿をまじかに見ることができる
お庭ではキジの雌も見かけた
野鳥好きにはこの上ない楽しさ
表に出ると残雪の北アルプスの爺が岳、鹿島槍も見える

      
                
                
                       (イカル)
毎回5月のこのいい季節を選んで開催させてもらっているのだが
昨年春にGWからの開催が決まって一番気がかりだったのは「宿」のこと
今年に入って早々に友人がリサーチしてくれて選んで取れた
敷地も広く建物も大きくてプチホテル風のホテル仕様…
かなり高台にあり美しく残雪が光る常念岳や蝶が岳が大きくすぐ前に…
ロフトもついた広いお部屋のテラスから安曇野平が一望できる
夜景もばっちり!満天の星空、一等星が大きい!
もう夏の大三角が輝いている…
一瞬の朝焼けも美しかった!

   

              

        

初日にはE縁のお客さんの他、京都の友人から連絡を受けたという人や
群馬から、蓼科から、また安曇野在住で今大活躍の作家さんがご家族で等々
連休で交通渋滞の中、お越し頂いて嬉しかった!
お宿のレストラン、満室の中ご無理を聞いてくださって
GWディナーのコース料理を友人ご夫妻3組でご一緒することができた
2日目には富山からも…

            
                   (常念岳)
2日目を終え若き緑が萌える若葉道を満喫しながら妙高輝く黒姫へ…
Tさんの宿で1泊して人気の食パンと酵母パンを買った
新緑と残雪の上越道から北陸道へ…
青空のもとまだまだ残雪多く美しく輝く峰々が続き本当に綺麗!
立山・剣・薬師等お馴染みの山々にも雪がたくさん…
富山で高速を降りていつもお取り寄せしているコーヒー屋さんで
ストレートコーヒーとカボチャプリンを…
友人宅へお寄りして昨日予約してもらったお寿司屋さんへ…
(渋滞を避け遠回りして京都に帰り着いたのは真夜中を大きく過ぎていた)

素晴らしい季節「とき」の中で「時」を超えて「時」を味わう
そんな「展覧会」が開催できる幸せを深く感じて…
すべてに感謝!!です
  
         
               (そこに「妙高」)
              
                    (富山「常願寺川」)
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別の名は響き麗し夢見草・・・わが春のうた2024<1>

2024-04-27 00:00:10 | 風歌

花の季節は足早に走るごとく
もうハナミズキ満開!ピンクも白も美しく見事に咲いている
今年はツツジ類もかなり早い
キリシマツツジがもう満開との声を聞き
2週間近く早いなと思っていたら
毎年はその後に咲くヒラドツツジ白も赤紫もピンクも満開に近い
モッコウバラの勢いも止まらない
パンジーやビオラがまだ美しくいっぱいに咲いているのは嬉しい
越年のガーデンシクラメンが3鉢今も見事に咲いて
毎年何鉢か買うのに今年は買わずじまい

       
                
               

鉢や門扉の所で勝手に芽吹いて育ったタツナミソウも元気元気!
          

寒の戻りのきつかった3月
雨の多い4月…
「花曇り」とはいうけれど今年は気持ちいい青空がとても少ない気がする
晴れても『黄砂」だし…
「一雨ごとに温かく」とはなかなかいかず気温の乱高下激しく
もうすぐ4月も終わりだというのに
例年より「寒い春」がまだ続いている感じ…

桜は遅かったけれど他の花々の開花は他の地域も早いようで
気温は低い感じだけれど「光」が強いのかしら…
青空が乏しいので見栄えは今一つだけれど
早めの「百花繚乱」はとても嬉しい!
周囲の山々は若葉が萌え始めている

早春からの「春の短歌」を…

ジュリアンの桃黄紫鮮やかに冬から春へ元気運びて

外に花が少ない季節、厳しい寒さの中でも色とりどりに
日々色鮮やかに咲くジュリアンの健気な姿に元気をもらう
冬の始まりから春の始まりまで長く可憐に華やかに…


ユーパック開ければ一層香り立つこだわりコーヒー富山ブレンド


香り高いこだわりブレンドのコーヒーはほぼ毎月富山から
ユーパックで届く
無理を言って送ってもらっている
元旦の震災、心配したけど大丈夫だったようでたいでほっとした
ユーパックの外からでもいい香りが…たまらない…


次々とビオラ開きて春を呼ぶ寒の戻りの厳しさの中

「寒の戻り」とはよく言ったもので、暖冬だっただけに
今年の京都は特にきつく感じた
でも花々は3月の声を聞くと一斉に開き始める
其処にはもう春が息づいている…


満開の白木蓮に霙降る冷え込む京の時間が止まる

冷え込みがきついと思ったら「みどれまじりの春の雪が…」
京町屋の庭先の一気に咲いた白木蓮に降りかかる
あまりにも美しい古都の情景に一瞬時が止まる…


別の名は響き麗し夢見草咲くも麗し散るも麗し

桜のまたのは「夢見草」
その言葉の響きも文字も美しく麗しい
満開の桜の木の下でまた散りゆく花びらを愛でながら
夢を見るなんて素敵!いとをかし…ですね!


薄桃の可憐さ香る風鈴草見る見る開きまだ咲き誇る


ぷっくりと姿可愛いカンパニュラりんりん音色聞こえ来るごと


夏の花のイメージの強いピンクのカンパニュラが
早々にお花屋さんに出ていたので買って帰って活けてみた
蕾がいっぱいだったのに次々とどれも見事に開いた
色も形も可憐で可愛い大好きな花…
花一つひとつがいろんな方向を向いて咲く「風鈴草」
もう2,3週間たつのにしっかりと綺麗に咲いている姿が
愛おしくなる…
               
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春が来た!

2024-04-07 00:00:10 | 徒然

まだ暗い早朝と夕方近く毎日
イソヒヨドリの「ピーヒョロロロ」と
さえずるいい声が聞こえてくる

遅ればせの春がやっと!
桜の開花の声を聞いたと思ったらもう満開…
あちらこちらから「桜だより」が届く
近隣を車で巡って見ると桜さくら…
ソメイヨシノを中心に幾種もの桜さくらが咲き誇る
西山も彼方此方にピンクピンク!
今まさに「桜の国!」
菜の花の黄色が美しい
柳の独特の黄緑、イチョウ等々
木々の若葉がもう萌え始めて柔らかい碧が綺麗だ
 
花器や花瓶に活けた薔薇やチューリップ
カンパニュラが一気に開く
玄関前も春爛漫
一斉に花々が開いて春を歌う
               
お正月に向けて植えた葉牡丹も大きく伸びて
「菜の花」が開き始めた
隣町が葉牡丹の品種改良の先端地らしいので
毎年いろいろな種類の葉牡丹を植えてみることができて嬉しい
伸びてもそれなりに美しいのがいい
            

季節の花を眺めながら辺りを歩くだけで
何と言うことはないのだけれど
何故か柔らかいほんのりと優しい気分になるのは
「春」の素敵なとこなのだろう
この辺りのO川の河岸の土手は珍しい「白花タンポポ」の群生地だと
以前から思っていたが(誰からも聞いたことはない)
度重なる整備でどうかなと思っていたけれど健在で安心した

               
                                                   
川沿いの桜のピンクとからし菜の黄色が見事なコラボを見せる
季節になると淀川から大きな鯉が産卵のためにO川に上り始める
まだ魚影は見えないがバシャっという大きな音が聞こえたので
数は少ないがもう鯉は上り始めているのだろう

       
                 

またすっかり町に馴染んだイソヒヨドリのいい声が聞こえてくる
声ばかりでなかなか姿は見せてくれないけれど…
この前高い建物の鉄塔の上で思いっきりさえずっている
ところを見つけた
しばらくして飛び去って行く姿も…
「春」!オスとメスも啼くという
イソヒヨドリも恋の季節なのだ…

   

              

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東大寺・お水取り2024<2>・・・響く声明・法螺貝の音

2024-03-19 00:00:07 | 徒然・・・お水取り

火の粉が高く舞い上がり「お松明」が終わる
毎回、初めはお松明の本数を数えているのだが
「お松明」を眺めていると途中で意識がどこかに行ってしまうようで
いつも何本行ったかわからなくなる

今年で1273回目の東大寺・修二会
正式名称は「十一面悔過法要」
「十一面悔過」とは我々が日常に犯している様々な過ちを
二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で
悔過(罪や過ちを懺悔し悔い改めること)することを意味する
1273年間、毎年一度も途切れることなく行われてきた
「悔過の行」は
すべての衆生の罪や汚れを、練行衆が担って
身をもって悔過・懺悔するという「行」なのだ

一気に人の波が引いていく
「これからが本番なのにね!」とMさん…
二月堂の中では練行衆11人による今夜の「行」が粛々と行われている

帰っていく人々の混雑を避けて「お松明」の余韻に浸っていると
いつも違う場所に多くの人たちが並んでいた
前回までの二月堂へ向かう正面の急な階段は閉鎖され
(模様が掘り込まれた多分二月堂造成当時からの幅が狭い階段だが
一気に多くの人が上るので毎回ヒヤヒヤものだった)
脇の2か所の上りやすい階段から上ることになったらしい

警備会社がすべて取り仕切っていて
最後尾に並んだ時には300人目くらい(警備会社の人が数えていた)
後には100人から150人くらいは続いていた
「昨日は、お松明に来た人もこんなもんじゃなかった!」
「何倍かの人でいっぱいだった…」と後ろに並んだ人たちが話していた
今日でも2000人くらいは入っていたと思うけど…他の日はどんなだろう
昨日は寒さももっと厳しかったらしい

「準備が整っていない」と
舞台に水を撒いてある程度水が引くまで入れないようにしているのか
かなりの時間待ってやっと少人数ごとに二月堂へ向かう
              

辺りの店は閉まり休憩所等は閉鎖され通行止めになっていた
いつも帰りに降りていた練行衆の上られた階段も通行止めに…
舞台も一方通行で規制がかかる
まだ正面の局は閉まっていて鐘も止められ
燭台に蝋燭の一本も灯されていない
今夜はこのままなのだろうか

戻ることは許されずもう一周回って、出る時間を決めて
家人は頂いた「許可書」を見せて内陣へ
我々3人はいつも私が入る横の局へ

局はより整備されていて
注意書きを映す?ほんの小さい2つ明りのためかいつもより明るい

それでも暗き局は別世界
瞬く間に引き寄せられる

美しく重なる声明の響き
薄っすらと垣間見える練行衆のお姿
うねるように吹き鳴らされる法螺貝の音
悔過のために身体を投げ出して打ちつける五体投地の
ダーンという高らかな音…
「南無観世音菩薩」「南無観世音菩薩」
「南無観世音」「南無観世音」
「南無観」「南無観」「南無観」「南無観」…

瞬く間に時間は過ぎて…これはいつものことだ
約束の時間が過ぎて、思いを残しながら局を出て舞台へ…
「お願い!あと10分だけ…」とKさんが家人に言って
我々3人は今度は開いていた正面の局へ
ここは真っ暗で静かだ
(きっと今日のこの時間は多くは「通」の人たちだろう)
高まりゆく「行」の何とも言えない清々しさと心地よさが沁みていく

思いを断ち切って舞台へ…(それでも合わせて1時間くらいは入っていた)
真っ暗な局から出て澄み渡る冷気が流れる舞台から
仰ぎ見る夜空は格別だ
「一晩中でも聞いていたかった!!」とはMさんの感想 
 
澄み切った大気の中を浄化の息吹を身に纏って
石畳の参道を下りていく
毎回この時間も何とも言えないくらいいいのだ

清々しい「気」が満ち満ちて
梅の香りがかすかに…
振り返り見上げると「行」の続く二月堂が
美しく光っていた…
(口絵写真)
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東大寺お水取り2024<1>・・・お松明・浄化の炎

2024-03-15 00:00:09 | 徒然・・・お水取り

京都から車で平城山を越え「東大寺・お水取り」に向かう

4年ぶりの今回は東京から古代史を研究し講座もされている
友人のMさん(我が短歌会の主宰でもある)と
その生徒さんで「旅友」のKさんとご一緒に…

東大寺にご縁を得て22年間、毎年「お水取り」に出かけていたが
コロナ禍の中、覚悟を持って厳戒態勢で行われている「修二会」
「行」なので遠慮すべきという家人の考えもあって、この3年は控えていた

昨年秋の木屋町三条での家人の個展に
6年勤められた東大寺管長を退かれたS師が来て下さった時
その話をして「来年は大丈夫でしょうからまた是非!」
と言ってもらっていた

Mさんから1月末に「お水取りに行ってみたい」と連絡が入り
4年ぶりにご一緒することに…
籠松明の12日、満願の14日はもちろん
土日も避けてできるだけ「人が少ない日」を設定した

途中、宇治川・木津川・桂川の三川合流地が見渡せる展望台へ…
以前Mさんを案内した時とっても興奮して感動していたのを思い出し
Kさんも「是非、行ってみたいです!」と言われるので上ってみた
ちょっと霞んではいるけれど早春の柔らかい見事な風景が広がっていた
三川の流れや合流地点はもちろん
周囲の山々、はるか遠くの生駒山まで見渡せる
目立つ建物等々家人の解説付きで興奮気味のお二人…
大いに楽しんでもらった

「できるだけ旧街道を…」との要望に応え
八幡から京田辺、精華町から平城山へ向かう
古地図や現在の地図を見ながらの二人、土地の高低差や川の位置
平地の開け具合等、はるか古代を思い起こし想像を巡らしながらの道中…
この辺りの「普通では読めないよね」という地名も
やっぱり渡来系だったんだ…とか
土地の高低差で開拓具合等々を見るなんて見方も
「面白いな…」「こんな感じならどこへ行っても楽しめるな」等々
新しい見方にちょっと刺激を受けて面白かった

奈良町で「薬膳料理」を説明を受けながらゆっくり頂き
ご配慮頂いた東大寺の駐車場へ…
土手にはマスコミか?もうカメラがいっぱい立っていた
何処からか梅の香りがかすかに漂ってきて気持ちが高まる

両脇に独特の土塀も見事な塔頭が立ち並ぶ二月堂へ向かう石畳の参道
赤白桃の梅の花の香りもゆかしいこの道を行くのも
毎回の楽しみのひとつなのだが
「もう芝生はいっぱいになったので」とすでに封鎖されていた
かなり遠回りの初めての道を行くことに…
初めは「5時には」と思っていたのだが30分伸ばし…
結局「今日は大丈夫だろう」「ずっと立って待つのも寒いし」と
6時少し前になってしまったのが間違いのもと?!

もうすでに芝生内はもちろん境内周辺もかなりの人で埋まっていた…
芝生内も周辺も竹垣で囲まれ4年前までとは違った厳戒態勢?が
引かれている感じ…
警備も奉賛会の人や奈良県警が中心だったが警備会社の役割が大きい感じ
いつも見ていた場所は封鎖されていた
ここからでは階段を上って行かれる練行衆のお姿やお松明
舞台での最初のお松明回しは見られない
27年前はほんとに小さかった、閼伽井(お水取りのゆわれとなっている
「お水」はこの井戸からくみ出される)の前の杉の木がどんどん育って
今や天を突くような大木になって舞台を隠している
たくさんの人に囲まれているせいもあるのか思っていたよりも
冷え込んでこないのがありがたい

               

1時間余り…小さい松明が上って降りていよいよ
今年で1273回目の東大寺・修二会
通称「お水取り」の「お松明」が始まる
遠く離れたここにも燃える「お松明」の香りが漂ってくる
澄み切った「気」がより一段と清々しく感じられる

燃え盛る「お松明」がゆっくりと登っていく
堂内から差掛(高下駄)の音が響てくる
練行衆(籠りの僧)は11人
うち一人が先に堂内に入って準備をするという

童子が、お松明を掲げお堂への階段を上っていく練行衆10人の
一人ひとりの足元を照らすのが「お松明」
階段を登り僧をお堂に導いた後、舞台の角の所で
お松明を天に向け勢いよく振り回す
(今回のこの場所からは見ることはできない)
約40キロ(籠松明は60キロ)というお松明を担ぎ舞台を走って
(歩く人もいるけど)次の角のところでまたお松明を振り回す
それぞれの童子さんの見せ場だ

火の粉が高く舞い上がり赤い炎が天に向かって燃え盛る
冷たく澄んだ「気」が沁みてくる
赤々と燃えるお松明の香りが辺りを包む
堂内を駆け回る差掛けの音がだんだん大きく響いてくる
次々とお松明が舞台を巡る

     
                


今夜の炎も勢いがいい
二月堂から「浄化の炎」が広がっていく…
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ほのかなる梅の香りの漂いて・・・わが冬のうた2024<2>

2024-03-03 00:00:51 | 風歌

激動の2024年も早や2か月が過ぎた

1月後半より光は例年より少し早めに明るさをを増して
一足先を進んいる感じで花々の開花は早い

けれど「季節」は小刻みに行きつ戻りつで寒暖の差は激しく
天候の移り変わりの予想もつかない
いろんな面で調整が難しすぎるけれど…

何かにつけて「今まで通り」にはいかない
大きな変化の波が押し寄せ激変・激動へ
「変わり目の時」なのだろう

<逃げる2月>は過ぎてしまったので
取り急ぎ「わが冬のうた(短歌)」<2>を…

ほのかなる梅の香りの漂いてほっと息つく天神の牛

いろんな梅の名所へ友人たちが出かけているらしい声が届く
遅ればせながらやっと出かけた「天神さん」
ここは菅原道真が大宰府へ流される前に立ち寄って
「東風吹かば匂いよこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」
と詠んだところと言われる(意外と知られていない気がする)
梅の香りが辺りに漂う…
撫でられて黒光りしている境内の牛たち
初詣、受験シーズンも一段落して「ほっーと一息」のお顔に見えた


薄桃の満開誇る枝垂れ梅顔を寄せれど匂い無しとは

あまりに美しい枝ぶりも色も見事な満開の梅の木
思わず顔を寄せてみるも「香り」がしない
残念!梅は香りがあってこそ…なのに…


出遅れて紅梅散りし梅園の名残の花も香りもゆかし

今年は梅の開花もこの辺りでは早かった
いろんな品種が植えられた梅園
紅梅をはじめ花は終わりかけている
咲き残った白梅たちのほのかな優しい匂いと
その枝先に残る花々のたたずまいが何ともいいのだ…


雛月の声聞こえども寒戻り白き比良山近江は雪か

「奈良でお水取りが始まると寒の戻りが来る」と
子供のころ毎年のようにおばあちゃんが言っていた
お水取りの本行は3月1日からだがもう行は始まっている
お堂の飾る「椿」を作る「花拵え」の行は既に…
京都市から見える比良山は今日は雪化粧…


満開のクリスマスローズ華やいでひとあし早い春の陽だまり

「頬を打つ風も冷たき二月空光は先へもう春の色 」
と旧作に詠んだごとく光は日々明るさを増している
(今年は雨が多く曇って光の射す日は少ないけれど)
見事に咲いたクリスマスローズが春を運んで来るような…

 
               
   
                               

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風に舞う雪追う子らのはしゃぐ声・・・わが冬のうた2024<1>

2024-01-27 00:00:27 | 風歌
                      「深雪晴れ」


初めての強い冷え込み
この街で初めての雪模様
「寒い」!

玄関にオレンジイエローのチューリップと
柔らかな色とりどりのスイトピー
足元にハーモニー(ピンクの霞草)を活けた。
辺りが優しく華やかに!
一気に暖かな春の気配が漂う!
寒さが一瞬和らぐ感じ…
                                            

早々から大激動・大激変の2024年
コロナ禍の21年から続く籠りの冬が我が家では今年もまだ…

ちょっと嬉しいニュースは
万城目学氏が直木賞に選ばれたことか
このところ全く読んで無かったけれど
一応は「万城目ワールド」のファンだし
6回目ということだし久しぶりに京都が舞台だし…
早速Amazonで受賞作の「八月の御所グラウンド」を注文した
さすがにまだ届かない

冬らしい冬の到来の今、昨年末からの
我が冬のうた(短歌)を


生まれ出るピアノの音にただ浸る「花のワルツ」に心も揺れて

クリスマスピアノコンサート
いつもの芦屋の会員制の音楽サロンでTさんのピアノを聞く
Tさんらしいクリスマプログロム
Steinwayの音が頭に身体に沁み込んでいく
楽しく明るい「くるみ割り人形」
「花のワルツ」でひとりでに身体も心もリズムを刻む…


用なさぬ要らぬ常識思い癖外し生きたい2024

今までの人類の長い歴史の中で、また育ちや生きる道で
知らぬ間に刷り込まれ、身や心(意識)に張り付いてきた
「常識」「価値観」「意識」等々が覆り変わりゆく時代とも…
来たる2024年は自分の中からも
もう必要のなくなったものはどんどん外して外して
より軽やかにシンプルに「行きたい」「生きたい」もの…


揺れ動く大激動の新時代大変革はまず自らと

地球規模でも世界でもわが国でもいろいろと大激変の兆しが見えてきた
自分の内側からもどんどん今まで後生大事に培ってきたまた縛られてきた
物事や価値観等々の見直しを迫られる時期に来ている感じが…
まずは心鎮めて自分の軸をしっかりと…と思う年明けです


ヒューヒューと雪起こしらし風の声明朝(あさ)は一面雪化粧かも

ヒューヒュー、ゴーゴーと風の音が少し聞こえる
戸や窓がガタガタと時々音を鳴らす
雷鳴はまだ聞こえないが雪起こしの風が吹き始めた…


風に舞う雪追う子らのはしゃぐ声天を仰いで高く手伸ばし

めったに雪の降らない(大雪は何年かに一度ぐらい)この街にも
雪が舞い始めた
「寒いよー」と言いながらも舞う雪を手につかもうと動き回って
はしゃぐ小さなの子どもたち
めったとない雪とのふれあいの時…


新雪をサックサックと踏みしめる小さな靴跡歌うがごとく

新雪も霜柱も踏むと独特のいい音がするよね
それに新雪は長靴の足跡がくっきりと模様もきれいに残る
楽しい音と雪に付いた模様に小さな心が弾む
靴の跡から弾んだ心が伝わってくる…

            
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桜並木の秋を行く朝・・・わが秋のうた2023<2>

2023-12-27 00:00:30 | 風歌

冬至を超えクリスマスも過ぎて
2023年の年の瀬ももうすぐそこに

今や「時」は駆け抜けるほど足早に過ぎるけれど
一つひとつ思い起こせば深く豊かな
時の想いと思い出が沁み出してくる
「時」とは不思議なもの

秋から冬に向かう我が短歌を
晩秋の京都、御室「仁和寺」の写真を添えて

                                         

舞い降りる落ち葉も赤く色づいて桜並木の秋を行く朝

春の桜並木は言うに及ばず素晴らしいけれど
秋を告げる様々に赤く色付いた桜紅葉の並木もまた美しい
ことに朝の光の光の中では…


水鏡映す紅葉の揺らめいて今秋の中ただ秋の中

山々の、野の、お庭の紅葉・黄葉の素晴らしさは格別なものだけれど
その見事な紅葉・黄葉が水鏡に映る様はまたえも言えぬ趣きがあり
時を忘れてずっと見つめていたいような気持になる
潤う秋にただ浸る…

          

朝露に光るもみじ葉鮮やかに冷たき風はもう冬の声

今年は「秋はなかった!」という人もあるけれど
真夏が9月までずっと続いた感じで心地よい秋晴れを楽しむ時間は
本当に無かった気がする
変に暑い日はあるけれど急降下の冬日も…
でも目を凝らすと小さな煌びやかな素敵な秋が
其処彼処に息づいている…


生まれ来て歩む道のり出会う人深き命の不思議を思う
                    (誕生日に)
11月が誕生日
年を重ねると自分が思う、自分が感じる自分の実態と
実年齢が合わなくなって来るというかギャップが大きくなる
他の人はどうなのかはわからない
多かれ少なかれそれぞれみんなあるようにも思うけれど…
しかしここまで来て「わかる」こともたくさんある
お陰様の有難さもしみじみ…
「生きる」「生きていく」ということの
深みと重みと不思議を思う




      
                 
                
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フレッシュグリーンでクリスマス飾り2023

2023-12-22 00:00:21 | 手作りライフ・・・クリスマス飾り

晩秋から初冬へそして真冬へ
季節は急な行きつ戻りを繰り返しながら足早に過ぎていく
目の前にもうクリスマス!

今年もフレッシュグリーンでクリスマス飾りを!
今年は「新作を!」ということで
日程もうまく合って3年ぶりにワークショップに参加

「X'masドア飾り」を作る(別にドアに飾らなくてもいいけど一応名前は…)
まずは材料のさつま杉等を切っていく
オアシスで作ったミニ台に7から8㎝くらいに切ったさつま杉を
1本ずつ上下右左、斜め4方にボンドをしっかりつけて差し込んでいく
ユーカリ、ブルーアイス等、形を見ながら…
土台ができたらまずブラウンに染めたコットンを針金で縛って
真ん中の良い場所にに配置してクルーガンを使って差し込む
アンバーナッツやサンキライ、木の実等で飾り付ける
ゴールドに色づけしたブリザードのカスミソウを考えて飾る
ドライのグレビレアゴールド3枚を配置する
オーナメントを飾り好きな色のリボンで仕上げ…

辺り一帯漂うフレッシュグリーンの香りに包まれての作業
それぞれ必死の感じだがこれがまた何ともいいのだ

出来上がり見本を講師の方が忘れてこられたので
スマホで写真を見ながらの人もあったけれど
参加者それぞれが自分の思いで作ったので
それぞれの個性が出て結果的によかったんじゃないかと思う

私はドア飾りの材料をもう一つ分(イブ生まれの東京の息子宅へ送る)
とガーランドの基本材料等を買って
今や恒例になった2日がかりの自宅での自作
いやがおうにも力が入り汗だくになりながらの作業も
森の香りに包まれて…

まずは昨日の作業過程を思い出しながら
雰囲気も変えてドア飾りを!
2つ目で感覚がやっとわかったことも…
ちょっと華やかさが増してまた違った感じの仕上がりに!
「よくできました!」と言うことにしておこう
リボンは一つ目はシャンパンカラーにしたけど
今度は思い切って深いパープルに!

次に今年は大きなガーランドを!
買い集めた手持ちの飾りもつけて…  
           
         

昨年作って気に入ったハーフのミニリース
クリスマスが終わったらすぐ取り外すつもりが
思った以上にいい感じで結局1年近く飾っていた

今年は少し違う感じで2つ
                


信州から帰って買ってきたユーカリとドライの実とか合わせて
作ってみたミニリースも…
              

玄関を中心にリビングにも飾ってみる
前を通るたびに森の香りが漂う
いつものように併せて他のクリスマスグッズも其処彼処に!
家の中が一気にクリスマス気分!!

別に何をするわけではないけれど
ウチにとってクリスマスはいろんな意味で特別の日

クリスマスのハッピー気分もいいし
心静かに心鎮めて厳かな感じもいい

Merry Christmas!!

                                       
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