荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

もう名前が無くなった元商店街

2024年02月12日 | 散文

人通りが無い路地です。堀切の路地です。

営業していないのかな?

何屋だろう?

路地を行きます。

営業していないようです。

コインランドリーが在りました。元は銭湯だったのでしょうね。

居酒屋は夜の商売なので、営業の有無は不明です。

あ、営業中です。定食を扱っています。まるで砂漠のオアシスみたいに安心した「営業中」の札です。

もう営業中の電気屋を見ることはありません。

端まで来て振り返ります。

ここに商店街のアーチなんかが有って、さぞかし賑わったのではないでしょうか?夢の跡です。

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鉄ちゃんの聖地?「今村清之助」の墓

2024年02月12日 | 散文

時々霊園をフラフラと散策します。上京する前まで、霊園=墓地を散策するなんて考えられませんでした。陰気で怖い場所でした。肝試しの場所でもありました。  ところが、東京では霊園で花見をすると聞いて、腰が抜けるほど驚いたものです。霊園は憩い場所でもあるんです。今では私も、散策の場所になっています。谷中霊園には沢山の墓が有ります。その中から、有名人の墓を見つけるのも楽しいです。

ふと、墓標の真ん中に有るのはSLじゃないのか⁉

間違いありません。SLです。側の墓石には「今村清之助墓」とあります。誰?

「今村清之助(1849.03.03〜1902.09.26)    長野県下伊那の農家の二男16才の頃商人を志し横浜にて行商や露天商を経て明治11年日本で初めての株取引所を設立又明治17年から陸奥宗光と共に欧米先進国の経済文化を視察し外遊漫録を発刊、鉄道事業に思いを持ち明治19年両毛鉄道の設立に奔走し社長となり鉄道事業の第一歩を踏み出す。その後九州•関西山陽をはじめ多くの鉄道事業の発足に関与我が国の鉄道王と称せられた生涯であった。明治21年設立の今村銀行は鉄道王清之助の興行的役割をした。農家の一青年に過ぎなかった清之助が時代の変遷と共に超人的努力を惜しまず近代社会の礎作りに大きく貢献しここに眠る。長男繁三は英国留学より帰国後家督を継ぐと共に英国文化に傾注し多くの社会事業の発展に貢献した。成蹊学園(現成蹊大学)の創立もそのひとつである。」

この人の事は全然知りませんでした。鉄ちゃんの聖地とまで行かないかもしれませんが、鉄道ファンなら知っている人物だと思います。

こんな谷中霊園散策でした。

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「朝日湯」の存在感

2024年02月12日 | 散文

谷中の「へび道」です。団子坂下の信号を南に入った所です。

コインランドリーが在ります。

そこは「朝日湯」の裏側です。

「銭湯に興味があるのですか?」若い女性に声を掛けられました。「ここは民泊の入り口です。1部屋だけ民泊の部屋にしています」「不躾ですがお訊きします。ここは観光地で、駅から近くて、皆さん内湯を持っている界隈なんですが、お客さんはあるんですか?」ホントに不躾です。

「はい、内湯が有っても大きい湯船が良いと言って来てくれます。ウチは10時から開けているので、地元の人だけじゃなくて、観光客がよく利用します。最近は外国人もよく来ます。湯温を高めにしているので、外国人の方は熱くて入れない方も居ます。でも楽しそうにしています」「私も熱いの苦手です。猫舌なんで・・」などと打ち解けます。

「燃料はガスですか?」「はい、もう木材は燃やせません。煙突も切ってしまいました」「煙突の隣はトイレですか?」「ええ、民泊のトイレです。よく分かりましたね」「足元に、明り取りの窓があるじゃないですか。

ひょっとしたら、あなたはここのお嬢さんですか?」「はいそうです」「家業を継ぐんですか?」「この界隈には3軒の銭湯が在ったんですけど、ウチだけになりました。ウチは100年続いているんですよ。続けたいと思っています」「じゃあ、ずっとこの景色が見られますね。銭湯好きとして期待しています」

こんな会話でした。後ろ姿の白い服の彼女が次期当主です。頑張れ!

煙突脇の路地を行きます。

湯船の窓を見上げながら表に回ります。

こちらが玄関です。

丁度お婆ちゃんが利用しています。お昼の12時過ぎです。近所の人のように見えます。

道路の反対側から見ます。

前面道路は「三崎坂」で、信号は「団子坂下」です。右は「よみせ通り商店街」で、左は「へび道」です。「根津神社」の方面です。

「三崎坂」の底辺りです。

向いはあなご寿司の銘店「すし乃池」です。

こんな立地です。

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