Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

夜汽車

2007-09-27 | Weblog
満月の夜が近付いて
雲は急いで海の空へ

君というトンネルを抜けて
いつか僕は
まだ名のついていない
小さな小説にルビをふる

螺旋した貝殻を
懐にしのばせ
君の声を
胸にしのばせ
 
夜汽車の中で眠るんだ

目覚めたらそこは
朝だろうか
それともまだ
こんなに深い
夜だろうか

冤罪という罪を
どうしたら
ぬぐい去れるだろう




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一人

2007-09-27 | Weblog
誰にも言わないまま
誰にも隠したまま
偶然だらけのそのリアルを
荷物に詰め込んだまま

夢の中へダイブするんだ
夢の中に、恩着せがましい誠実さをまき散らし
夢の中で、泳ぐんだ

それでしか僕は助かりそうもない
君への思いが救われない
どうしたら鎮まるのか
どうしたらいいのか誰か教えてほしい

でも、誰にも言わないこと
誰にも見せないこと
誰にも明かさない
小さな炎だったんだ

ただっ広い野に風が吹いて


君には届いてはいけないのだ
君には分かってもらえないのだ

どこまで僕は一人なんだ?




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僕を

2007-09-27 | Weblog
僕を許してくれるかい?
僕を置いていくのかい?
何故僕は、こんなに この夜に沈んでいるんだい?

君はもう 先へ行ってしまったと思ってたよ。
それなのに、僕はまた この夜の中から逃げられない。
何度、痛くなって
何度、苦しさにもだえなければいけないんだい?

朝は何処だい?
何故、こんなところを彷徨いてるんだい?

こんな僕を
笑わないでくれるかい?

空は、僕には
高すぎるんだよ。




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2007-09-27 | Weblog
始まりがあって、終わりがある
スタートすれば、ゴールがいづれある

あ  で始まり  ん  で終わる

君と僕も、その法則で
流れていく

終わりたくない
終わった方がいい
終わるのか
終わらなければいけない

君は僕を知らない
どれだけ 泣いていたか
泣いているか

知らなくいいんだ
それでいい

ん  と言うように
口をつぐむ

君に届かないように
君へ届けたかった思いを




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15の夜と月

2007-09-26 | Weblog
一年に一度の、今日の月を見ておきたくて
外に出て、夜空を見上げる。

何にも関係なくなる気がする。
時代とか、性別とか、自分の名前とか。

見上げて、見つめて
月に見惚れている自分の奧の何かが
何を感じているのか、探ろうとしたが
そんなこと 
バカバカしいなと思いなおって
黙って大人しく、月と向き合っていた。

ずっと昔から見ていた。
きっと未来でも見るだろう。
今は、昔より未来より真剣に
見つめる。

次の未来は、どんな未来か。
どこに行っても
僕は僕。

相も変わらず
月を見上げて
見惚れていることだろう。

繰り返す僕の
奧の奧から
求め続けていくのだろう。

永遠が、あるのかないのか
知らないけれど。


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