満月の夜が近付いて
雲は急いで海の空へ
君というトンネルを抜けて
いつか僕は
まだ名のついていない
小さな小説にルビをふる
螺旋した貝殻を
懐にしのばせ
君の声を
胸にしのばせ
夜汽車の中で眠るんだ
目覚めたらそこは
朝だろうか
それともまだ
こんなに深い
夜だろうか
冤罪という罪を
どうしたら
ぬぐい去れるだろう
雲は急いで海の空へ
君というトンネルを抜けて
いつか僕は
まだ名のついていない
小さな小説にルビをふる
螺旋した貝殻を
懐にしのばせ
君の声を
胸にしのばせ
夜汽車の中で眠るんだ
目覚めたらそこは
朝だろうか
それともまだ
こんなに深い
夜だろうか
冤罪という罪を
どうしたら
ぬぐい去れるだろう