無線室

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上野東京ラインの周波数判明!

2014-08-05 22:05:54 | 鉄道無線
 東海道線と宇都宮線、常磐線を連絡する上野東京ラインの試運転が始まっています。2014年度末の開業とアナウンスされているものの、具体的な開業日は発表されていません。

 試運転を行っているということは、列車無線も整備が済んでいるはず。現地に赴いて確認したところ、東京―上野間はD2chであることが判明しました。
 ちょうど、宇都宮線を東京まで延長した形です。東京と上野には、「無線切替」の標識が設置されています。特に、上野では三陸特でデジタル列車無線に出れるわけがない!!さんからいただいた情報にあるように、切り替えるべき路線が明記されているのです。
 高崎支社管内では「C→D3」のようにチャンネルで書かれていますが、上野では路線名となっています。東京支社管内では単に「無線切替」のみで、どのチャンネルに切り替えるのか明示されていませんでした。
 実際には、デジタル無線は走行区間で自動的にチャンネルを切り替えるため、あまり意味のない表記かもしれません。ただし、手動切り替えになった場合に備えて、複雑な運転系統となることからあえて路線名を入れたものと思われます。

 上野東京ラインの試運転に先立ち、東京─神田間で上野東京ラインと並走する中央快速線は、混信を避けるために思いもよらない方法をとりました。何と、東京─四ツ谷間をD3chに変更したのです。
 四ツ谷では、新たに建てられた「無線切替」の標識を見ることができます。デジタル化が完了して以降、本格的なチャンネル変更は今回が初めてではないでしょうか。
 
 デジタル化により基地局、移動局とも設定が簡単になったことで、こうした秘策も面倒ではなくなったようです。当分新路線の開業はありませんが、今後は1路線で区間により異なるチャンネルを使用することが多くなるかもしれません。