無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

VORとNDBが続々と廃止へ

2011-07-03 23:50:03 | 航空無線
 航空無線の中でも、無線航行でフライトを支え「縁の下の力持ち」ともいうべきVORとNDB。無線航行の近代化、高度化に伴い、相次いで廃止が予定されています。
 ここで、2012年3月までの廃止計画をご紹介します。なお、一部のDMEを併設したVORは、DMEだけの運用になるようです。
廃止日VORNDB
局名ID周波数(MHz)局名ID周波数(kHz)
2011年6月30日信貴VORSIE111.6新潟NDBGT253.0
2011年7月28日高松VOR
秋田VOR
浜松VOR
TZC
ATE
LHE
117.5
116.1
110.0
粟国NDB
久米島NDB
大島NDB
八丈島NDB
AN
KX
XA
HC
268.0
295.0
214.0
340.0
2011年11月17日   喜界NDBKI382.0
2011年12月15日   佐渡NDB
上五島NDB
波照間NDB
NI
CA
HR
369.5
367.0
332.0
2012年1月12日那須VORNZE114.8館山NDB
福江NDB
PQ
FU
373.0
263.0
2012年2月9日   鹿児島NDB
永良部NDB
沖縄NDB
南大東NDB
宮古島NDB
HK
ON
OK
MD
MY
390.0
398.0
308.0
405.0
340.0
2012年3月8日   熊谷NDB
名古屋NDB
大宮NDB
荏田NDB
AY
KC
MI
RB
283.0
360.0
228.0
357.0

 自宅でも受信できていた荏田NDBや館山NDBが廃止になってしまうのは、実に残念です。特に館山NDBは、出力が5kWと強いため首都圏の広範囲で受信可能でした。
 受信していてもIDがモールスで流れるだけですが、上空の航空機に向けて電波を出し続けてその存在をアピールする「電波の灯台」の役目を果たします。VORやNDBが続々と閉局となるのも、時代の流れなのでしょう。

3 コメント

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参考になりました (石井)
2012-03-15 12:37:41
こんにちは、私も無線の仕事をしております。震災の影響でしばらく業務を離れていたのですが、先日の官報でNDBが停波したと知り、調べていたらこのページに辿り着きました。
佐渡NDBも秋田VORも既に終わっていたとは知りませんでした。(秋田はATDになったのでしょうか?)
大変参考になりました。
よく使える局だった館山が消えたのは非常に痛いですね。

ちなみになのですが、全国のVOR局やNDB局一覧のページってどこかご存知ないですか?
以前、NAV-INFOで検索すると、周波数や出力、運用時間や緯度経度等記載したページにたどり着けたのですが、今はたどり着けなくなってしまいました。

初コンタクトで厚かましい質問残してすいません。
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VOR、NDB周波数 (AR8200)
2012-03-15 20:18:10
石井さん、こんにちは。

続々とVORやNDBが廃止になって寂しい限りですね。
さて、お尋ねの周波数一覧ですが、こちらです。

http://www29.atwiki.jp/airband/pages/96.html

携帯電話向けもあるようです。

http://www29.atwiki.jp/airband/m/pages/96.html

最近の情報が掲載されているので、頻繁に更新されているようです。
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すごい (石井)
2012-03-21 12:36:30
こんにちは、先日お返事を書き込んだような気がしたのですが、うまくできていなかったようなので再度の書き込みです。

素晴らしいデータ情報ありがとうございました。
今後の参考にさせていただきます。

16日現在、いわき上空にて館山局はまだモールスだけはかすかに受信しました。指針は反応なしでした。
今後は放送局を使ってADF点検をするようですかねぇ
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