無線室

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AR8200/8600のTIPS その2

2006-11-16 07:09:33 | 受信機・アンテナ
 取説にも載っていない、AR8200/8600シリーズの小ネタをば。

 AR8200/8600には、中波用のアンテナがBNC端子とは別についています。このアンテナを「BC帯アンテナ」といい、AR8200はボリュームやスケルチツマミの横に、AR8600は本体の背面に専用の端子があります。
 BC帯アンテナは、中波のためのアンテナ。では、BC帯アンテナと、BNC端子の切り替え周波数はどこなのでしょう?

 その周波数とは、1900kHz。実は、これも取説には記載がないのです。1900kHz未満がBC帯アンテナ、1900kHz以上がBNC端子で受信していることになります。
 実際に、BNC端子にワイヤーアンテナをつないで、1900kHz前後を聞いてみると、ノイズの音が変わるところがあります。この周波数が1900kHzなのです。

 ところで、残念ながらAR8200/8600では、BC帯アンテナとBNC端子の切り替えができません。つまり、中波ラジオをBNC端子だけで聞こうとしても、正直なところ良好に受信できないのです。BNC端子の同軸ケーブルとBC帯アンテナを静電結合させてもいいのですが、室内では専用の中波ラジオよりも感度が劣ってしまいます。
 あえてやるとすれば、BC帯アンテナを同軸ケーブルに接続するような改造を施せば、良好に受信できるかもしれません。ただし、中波ラジオの高出力によって混変調を引き起こす可能性があるでしょう。

 AORさん、次期機種にBC帯アンテナをつける場合、BNC端子との切り替えができるようにしてもらいたいものです。

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