AOBATO'S PHOTO

花や鳥たちの美しさや可愛らしい仕草などを写真に修めようと奮闘中です。

メジロと暮らした日々

2013-06-10 19:02:00 | エッセー

 

生き方

大きさは僅か15gにも満たない小さく可憐なメジロとの出会いから顛末に至るまでが、私と妻の生き方に深い影響をもたらした。悲喜(ひき)交々(こもごも)と言うが、私らには彼らの悔いを払拭(ふっしょく)できることはない。私らの心の中では、メジロたちに取り返しのつかない悲運を与えたと自戒している。メジロたちのことは、いつも私達の心の中にあり、忘れることはない。冥福を祈る妻は今でも、毎朝「おはよう」と声をかけて、お椀に水を注いで与え続けている。それが妻の生き様であり、その生き方は、私や子供たちや孫たちの無事を支えてくれた祈りの様にも思える。メジロらとの関わりから自らの生き方をも会得できたと感謝の日々である。これはメジロらを介した私達と生き物たちとが関わったドラマの一コマであった。 おわり

 

 

添え書き

その後、平成9年秋に転居したが、冬になれば相変わらず庭にメジロや様々な小鳥らを呼び寄せている。ブログに貼り付けた写真は、最初から2回目までは、現在の職場近くで、野山椒の実を食べているメジロらと、その後のは我が家に訪れたメジロを撮影したものである。甘いものを常食すると記述したが、野山椒の実は秋にみのるが、山椒特有で一粒口にすると、驚くほど苦く辛く、口にしたことを汗しながら後悔するほどで、メジロが食するとは、想像だにできない実であった。