エビネの花の裏側には、細い尾の様な距(きょ)というものがあります。
その距には種類によって長いものや短いものがあります。
夏咲種で距の長い品種にオナガエビネがあります。
距を尾に見立てて名付けられたという説があります。
写真のエビネはオナガエビネの交配種です。
ピンクの単色で、女性に人気の花のようです。
夏咲エビネの代名詞的花がツルランです。
写真のエビネはツルランの交配種ですが、ツルランによく似ています。
開花した姿が鶴のイメージなのでしょう。
これも南西諸島に自生しているエビネです。
真っ白をイメージするツルランは、楚々として清涼感があります。
エビネの美しさの要素に透明感というのがあります。
夏咲エビネには幾つかの原種があり、最近はそれらの交雑種が一般的です。
それらをマクロで撮ると、その透明感が浮き上がり、ラン花特有の美しさが楽しめます。
写真のエビネもその一つです。
透明感があり清涼感を味わうことが出来ますが、むしろ美味感さえ伝わってきます。
エビネには春・夏・冬に咲くエビネがあります。
このうち冬咲くエビネは、外国産で落葉性のエビネです。
なじみが薄く余り見かけません。
日本で最もポピュラーなのが春咲種です。
写真のエビネは、沖縄など南西諸島産の夏に咲くエビネです。
この様に赤いリュウキュウエビネとかオキナワエビネと言われるもの同志の交配種です。
南国の花らしく情熱的なイメージのエビネです。
昔から日本の夏には風鈴がつきものです。
涼を呼ぶ日本の工芸文化の一つでもあります。
植物園の夏の温室は、猛暑の段ではなく、汗たらたらでした。
その中にあって、真っ赤な風鈴様の花が目にとまりました。
その花は文字どおり"フウリンブッソウゲ"というものでした。
タンザニア原産でアオイ科の植物とありました。
この花に出会えて、オアシスに辿り着いた心地になりました。
化粧することで、女性は美しく変身し、化粧しなければ綺麗な女性のイメージがあります。
この睡蓮を目の当たりにすると、思わず"綺麗!"と声を出したくなります。
同じ睡蓮でも、芝桜のように咲きほこっていれば、思わず"美しい!"とイメージするはずです。
美しいと綺麗は、若干そのイメージが違う気がします。
この朝顔は、今が咲き始めで、11月まで咲き続けます。
朝顔はそろそろ終わるものもあります。
丸葉系のは、今暫くは咲き続けますが、この花は例外的に遅咲で、雪の中で種子を取ることもままあります。
暑いうちは、昼過ぎにはしぼんでしまいますが、涼しくなると一日中咲いています。
この朝顔が咲き始めてことで、題材に不自由することが無くなりました。