AOBATO'S PHOTO

花や鳥たちの美しさや可愛らしい仕草などを写真に修めようと奮闘中です。

エビネの名前の由来

2012-04-27 00:37:39 | 

昨日に続いてエビネのはなしである。

日本の蘭でありながら、大凡蘭の名にふさわしくない名前のような気がしている。

エビネは地下茎である球茎から新芽が出て開花するとともに、この球茎(バルブ)から根を伸ばして養分を吸収して葉を成長させ、光合成により澱粉を生成させバルブにエネルギーを蓄えて来季の新芽の成長に備えている。

この昨年伸びたバルブから新芽が伸び、伸びた新芽の根元になる部分が丸く膨らんで新たなバルブが形成される。

このバルブは、写真下の丸で囲んだ部分のように、一つの方向に向かって年に1個ずつ増える。

だからこのバルブの数を数えることで、前回植え換えてから何年目かが解る。

このバルブが連なっている形が、海老の腹部に似ているとして海老根と名が付き、その後エビネになったと言われている。

エビネに限らず、花は多くの部品からなり、その各部の名称は意外と複雑である。

そのため、通常は5弁の花弁を弁、唇弁を舌と呼んでいる。

       丸で囲んだ部分が数を増やした形が海老に似ているとしてエビネの名が付いた

 


エビネのはなし

2012-04-25 23:43:27 | 

aobato の趣味の一つにエビネ栽培があり、すでに40年も続けている。

今年もエビネのシーズンが到来しようとしている。

エビネを愛培している仲間の会で毎年展示会を開催しているが、会員それぞれの気候環境が異なるために、すでに咲いているとか、aobato のは堅いつぼみのままであったりである。

決められた開催期間のために、aobato は毎年のように開花調整して出展しているが、今年も例外なく高くなっている灯油を焚いて、エビネさんらには無理を願っているところである。

今年の展示会では、開催園主催の植物園教室でエビネのはなしを引き受けてしまった。

いつもは園の趣旨に添ってエビネの栽培を主とした講演になるっているが、今回はaobato とエビネとの関わりを内容に「エビネを楽しむ」と題して、パワーポイントを駆使して映像での紹介を試みることとした。

数日の内に、展示会は始まるのに、未だ2~3の開花株だけなので、エビネの心になって開花ホルモンの熟成を脂汗しながらねじりはちまき状態である。

写真下のは、昨年写したものである。カーソルを置いてクリックしたら画像が拡大される。

 


写真を撮るのに一苦労

2012-04-21 00:02:19 | 

 

関西地方は雨になり、春の祭りが雷鳴とともに終焉を迎えようとしている。

今年の桜は、平年並みに咲いた。

4/14~15の桜の名所は、大げさに言うなら桜の花びらほどの賑わいであった。

京都府立植物園では、広大な桜の緑陰に溢れた花見客は、園の中程にある球場程の芝生一杯に隙間無く陣を広げ、大賑わいであった。

その光景の方が希有な状景に見て取れるほどであった。

おそらく記録的な入場者であったに違いない。

その光景に見とれながら、私は端にある簡易食堂の券売機で月見うどんのボタンを寂しげにそっと押した。

今年の桜の見納めでもあった。

この大賑わいの最中、この一枚を取るのに暫しの我慢を要した。

一瞬のシャッターチャンスでもあった。

 

 

 


葉っぱ見ないと解らない

2012-04-19 23:36:28 | 

 

頭をかしげたくなる新種の花。

それだけ交配が複雑化して、何の花が解らないのが、チューリップである。

咲いた咲いた赤白黄色の時代は去ったような気がしてならない。

植物園に植えられているチューリップであるが、確かに新種だけに美しい。

赤などは目をそらせたくなるほど眩しい。

以前にも同じことを述べたことがあるが、蜂たちは見慣れない花らにとまどっているに違いない。

バラかダリアのようである。

 

 


桜の陰で

2012-04-14 17:33:20 | 

 

当地では遅れていた桜が漸く7部咲きとなり、気分的にはこれで寒さから逃れられることが本音である。

が、地球環境の変動をよそに、植物たちは自らの営みを寸分も違えず桜花蘭梅とばかり、美しい花を咲かせてくれ、私たちを幸せの気分にさせてくれる。

彼らはそれで懸命なのだろうから、攻めてみるだけの我々は、親しく愛でて褒めてあげたい。

さて、桜に浮かれて帰宅して、ふと隣の空き地に視線を向けると、意外にも貼り付けの3枚の写真のとおり、超身近に春を告げる営みがそれは元気よく芽吹いていた。

蕗のとうを天ぷらにして食べている様子をテレビで見たのは、もう大部前のことのようであったが、今気が付けば、見事な花を咲かせている。

その周りでは、今が旬なのだろうツクシが至る所ににょきにょきである。

これらは私のご近所様なのだ。

有り難うの声をかけてやれて本当に良かった。

来春会えれば良いが。

 

 


阿亀ざくら満開

2012-04-13 00:16:13 | 

 

 

京都市上京区に由緒ある千本釈迦堂がある。

4/8の午後、生まれくる孫の安産を願って娘らと歩きに出かけた途中にあった。

この寺には、よく知られている「阿亀(おかめ)桜」が広い境内の真ん中にどっかりと幅をきかせ、多くの花見客を誘っていた。

境内の一隅には「阿亀塚」がある。

寺を建立した棟梁が主柱の寸法を間違った結末を、妻の阿亀のアイデアが難を救ったが、京界隈ではよく知られた棟梁が妻のお陰で普請を成したとなれば、棟梁の名折れとばかりに、阿亀は自害して棟梁の名誉を守った。

阿亀のけなげさを称えて「阿亀塚」が檀家衆により建てられたという。

桜もその由来の様である。

地際まで伸びたしだれの小枝の先端までぎっしりと豆桜が咲きほこり、桜並木とはその趣を異にするが、見応えのある桜であった。