コスモス

秋の代名詞ごとき花はコスモスの花とされています。
私は心なしかコスモスに惹かれ、この花を見かけると決まって視線を合わせてしまいます。
色合いの美しさだけではなく、何となく深まる秋にして、心寂しさをこの花にも感じてしまうからなのです。
どの花も八つの花びらをぱっと開き、天空や風を受けている無表情さが、一抹の寂しさを想わせているのかもしれません。
一斉に視線を合わせている花たちの姿に、顔が火照ってしまうほどの色香を味わうこともあります。
花の魅力は視点を変えて無限に広がります。

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　朝の顔



　夕の顔



原種とされている朝顔が、私の庭でことのほか多数の花を付けてくれました。
今夏は記録的な猛暑に見舞われたので、花付きは今一だろうと予測していましたが、こんな時にこそ花を盛んに咲かせなければとばかりに、我が家では記録的に満開状態を続けています。
朝顔は梅雨の頃が旬とされていますが、この花は晩秋の霜を見る頃まで夏秋にかけて、それは存分に咲き続けてくれます。
5～6cmの小さな花なのに、美しさ、華麗さ、優雅さと色変わりの色香を振る舞い、それらを目一杯あらわにして私を虜にさせます。
シンプルがいいです。

秋の夜長に酔っています

いつもは7月頃から年に3～4回開花する月下美人なのですが、今年は夏場の猛暑が影響したのでしょうか、今頃になって今年初めての開花が今宵まで3夜連続で、実に賑やかに神秘的な美しさで私を心ゆくまで酔わせてくれました。
最初は2個、昨夜は3個、今宵は残りの4個が見事に咲いてくれました。
３日間、開花から萎凋の丑三つ時まで、花に見とれ花とともに至福の心地を味わいました。
花に感謝です。
僅か1本に9個を咲かせるというパワーに感銘し、私も負けずに元気を出さねばと思いつつシャッターを押しました。