いよいよ菊の季節となり、民家の玄関先や軒下などに、仕立てた大輪の鉢が立ち並んでいる光景を見かけるようになりました。
写真の花は、農家の畑で栽培されているスプレー菊なのですが、近くで草むしりしていたおばあさんに許しをもらって撮らせて貰いました。
帰りかけたおばあさんが、いつの間にか引き返してきて、「家の玄関先には、大きな菊が一杯あるんだけど」と云いに来てくれました。
その時私は写真を撮りながら、菊の花の面白いことに気が付いていたのです。
この花をよーく見てください。
花のまん中の黄色い部分を。
筒状花と言われている部分が、蜂の巣のような形をしていて、蜂の子が巣立つ時に筒状の帽子の部分を破って出てきますが、このスプレー菊の筒状花も正しく蜂のそれと同じなのに気付いたのです。
折角誘いをかけてくれたおばあさんには悪かったのですが、筒状花のそれに興味を注いでしまいました。
花粉が成熟したら自然と弾くのか、蜂たちが弾けさすのかが気になって、その様子を待ち続けましたが、とうとう蜂たちは訪れませんでした。
機会があったら、観察したいと思っています。