心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

第3章 光とともに №988

2013-11-28 19:59:11 | Weblog
世界に影響を与えた拝火教の教え
ツァラトゥストラは、自在に飛行往来できる超能力を備えていて、占星術や夢占いにも
優れていたため、後に西洋世界で魔術の祖となったそうです。
ツァラトゥストラが亡くなった後、アケメネス朝ペルシャ帝国のときには、
国内の反乱を鎮圧して王位についたダリウス1世が、強力な体制を確立する必要に迫られたため、
拝火教を根本指針として正義の統治を行ったことで国教にまでなりました。
この正義によって、犯罪者は容赦なく罰せられましたが、圧政や暴政を避けることができました。
ダリウスの政策は、歴史上最初の世界帝国の統治理念として、
後の秦の始皇帝や古代ローマ帝国の皇帝による統治にも影響を与えました。
また拝火教の教えは、光と闇、善と悪の対立という教えとなって、
紀元1,2世紀ごろに栄えたグノーシスというヨーロッパ神秘学の源流の一つを生みました。
拝火教の教えは世界中に広がり、仏教やキリスト教といった宗教や、
ニーチェやモーツァルトなどの芸術にも影響を与えています。
ギリシャ哲学のピタゴラスもペルシャの神秘主義の手ほどきを受けて(№971)いますが、拝火教の教えだと思われます。
同じギリシャの哲学者のアリストテレスは、ツァラトゥストラの口述書が、
全オリエントを統一したアッシリア人によって焼かれてしまったことを知っていたそうです。
またデモクリトス(紀元前460年頃~紀元前370年頃)も、ペルシャの僧侶やエジプトの神官に学び、
エチオピアやインドにも旅行したといいますから、拝火教の影響を受けています。
デモクリトスの原子論によると、
『「原子」は不生・不滅・無性質・分割不可能無数の物質単位であって、
たえず運動し、その存在と運動の場所として、〈空虚〉が前提とされる。
無限の〈空虚〉の中では上も下もない。
形・大きさ・配列・姿勢の違うこれら無数の原子の結合や分離の仕方によって、
すべての感覚で捉えられる性質や消滅の現象が生まれる。
また魂と火(熱)とを同一視し、原子は無数あるが、あらゆるものに浸透して他を動かす
「球形のものが火であり、魂である」とした。』(フリー百科事典ウィキペディアより)といいます。
『あらゆるものに浸透して他を動かす「球形のものが火であり、魂である」』というのは、
明らかに拝火教の教えそのものか、あるいはその影響だと思われます。
物質単位である原子は、あらゆるものに浸透して他を動かす「球形のものが火であり、魂である」というのは、
回転運動するエネルギーのことだといえます。
絶えず回転運動するエネルギーによって、物質は形づくられていますし、
絶えず仮想粒子が生成と消滅を繰り返す量子真空は「無限の〈空虚〉」と考えれば、
現代物理学と同じ考えのようです。
また「無限の〈空虚〉の中では上も下もない」というのは、エメラルド・タブレットに書かれていた
「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」(№970)に通じるものを感じます。
№989につづく

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