心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

第3章 光とともに ナンバー2227  ハザール王国の宗教

2024-07-06 21:00:13 | Weblog
ナンバー2227 2024.07.06  ハザール王国の宗教
ハザール王国は一般的には昔ながらの多神教とアニミズム信仰と言われているようですが、バアル信仰という説もあります。
彼らは遊牧民の特徴として他の宗教にも寛容で、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教などを信仰する人もいたようです。
ハザール王国内をシルクロードが通り、様々な人々が往来するため他の国からの旅人を、性的に虐待し殺害し、持ち物やアイデンティティを盗んだりもしたようです。
彼らの中には子供を炎の中に投げ入れたり、食べたりするためのいけにえとして差し出すことを要求するバアル・モルクを崇拝した人々もいたようです。
バアル・モルクとはルシファーのことを指すようですが、幼い子供のいけにえを捧げる見返りとして、富や財産や永遠のパワーと若さが与えられると信じていました。
厳格な規律のない、おおらかな神を信じたいと誰もが思いますから、バアル信仰が広がるのは自然なことかもしれません。
しかし、この信仰は願いをかなえる見返りとして、子供をいけにえとして捧げる儀式を求められます。
9世紀初頭になると、このような幼い子供を犠牲にする信仰を持つハザールの支配者に対して、東に隣接するキエフルーシー(のちのロシア)の支配者は、ルシファーを中心とした多神教の崇拝から、キリスト教に改宗するように警告したといいます。
また同じころサーサーン朝ペルシアがヴォルガ河畔まで進撃してきたため和睦を申し入れると、イスラム教に改宗するように言われました。
これに対してカザン王は、どちらの国とも対立せずに適度な距離を取ろうと、それぞれの宗教について調べたようです。
その結果、両方の宗教の元であり、いけにえの儀式を容認するユダヤ教を選びました。
そしてハザール・カガン王国の王は、自分たちのことをノアの子孫だと言ったそうです。
ハザール国王と支配階級はユダヤ教に改宗しましたが、国民たちは、これまで通りのやり方を変えずに繁栄したといいます。
ハザール王国の東のキエフルーシーはキリスト教国家で、南はイスラム帝国のため、迫害を受けたユダヤ人たちが国教をユダヤ教にしたハザール王国に逃げてきたといいます。
またハザール王国がユダヤ教を選んだことが、ペルシアから北へイスラム教が広がり、ヨーロッパがイスラム化するのを抑えることになったようです。
ナンバー2228 2024.07.10 に続くと思います
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする