※意識がないとき→口の中を調べ、吐いたものなどがあればハンカチを指に巻いて取り除く→舌がのどをふさぐので、頭を後方へそらせて気道確保→毛布などで包んで保温し、呼吸や脈拍の様子を見ながら医師や救急車を待つ
※呼吸がとまったとき→頭を後方にそらせて鼻をつまんでふさぐ→口で相手の口をおおい、息を吹き込む→抵抗なく息が入ったら、相手の胸がふくらむのを確かめる→十分に胸がふくらんだら口を離し、胸が沈むのを見ながら、自分の耳を口の近くに寄せて吐息を確かめる→最初2~3回は、大きく、ゆっくり吹き込みその後は5秒に1回の割で繰り返す(子供の場合は3秒に1回のリズム)
※脈拍がないとき→水平に寝かせる→みぞおちより指三本上のあたりに手の平の根元を当て、片方の手の平を重ねる→ひじを曲げずに、垂直に体重をかけて圧迫(強さは成人で4~5㎝沈むくらい)→1分間に80~100のリズムで繰り返す(同時に人工呼吸を行うこと→胸の圧迫を15回続け2回人工呼吸)2人の場合は、圧迫5回ごとに1回人工呼吸
※出血があったとき→厚いガーゼかタオルを傷口に当てて、手で押さえる→数分後、布の上からきつめに包帯を結ぶ→傷が手足なら、傷口を心臓より高い位置に保つ→ガラスが突き刺さったときは、引き抜いてはいけない
※骨折したとき→出血した場合は先に手当て→骨折部に副木を上下の間接まで当て、動かないように固定(副木は傘、ものさし、座布団、雑誌などでも可)→固定したら病院へ
※やけどの手当て→まず水で冷やすのが基本(15~20分)→貼りついた衣類は無理にはがさず、衣類の上から水で冷やす(皮がむけたり水疱があるときは、タオルで患部を覆ってから)→赤くなっている程度ならガーゼを当て軽く包帯を巻いておく(皮がむけたり水疱があるときは、濡れタオルの上から)→大やけどのときは、飲み物は飲ませない(唇を湿す程度にする)
※けが人の搬送が必要となった場合→椅子に座らせた状態で、背もたれを持つ人と椅子の足を持つ人の二人で。背もたれ側に傾く感じ。毛布など丈夫な布を使っても可能。
※何かの下敷き、もしくは挟まれている場合(時間経過が短時間)→まず応援を呼ぶ。周囲の状況を確認し安全なら角材×角材などを用いテコの原理で隙間を作り救出。長時間の場合はクラッシュシンドロームの注意が必要。身体含めむやみに動かしてはならない。