東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

透明ですとも

2016-08-21 | 日記
オリンピックで注目される選手が多い中、透明になりつつある人間がここにいます。

私です。

加速している気がしていましたが、本当に加速していました。


電車に乗っていた時のことです。

目の前にバーがある位置に立っていたのですが、バーと私の距離は10センチもなかったと思います。そして割とその日は空いていました。にもかかわらず、乗り込んできたおばさまがやってきたのはバーと私の間。あまりにがばっと入り込んできたので私はヨロリと後ずさり、呆然とおばさまを見やりました。なぜ他にいくらでもスペースもあればバー付近もあるというのに、ここなのか......でもこれは図々しい人だった、で済ませることができます(うん)。

問題は別の日の信号待ちの時。

幅広の横断歩道の前で青になるのを待っていました。といっても私の両隣に人はおらず、ポツリポツリと立つ程度。だというのに、なぜか、なぜか私の真ん前に見知らぬ女性が立ちふさがりました(こっちを向いてるわけではない)。しかも間隔はほぼゼロ。本気で塗り壁のように真ん前に立ったわけです。多分向こう側に人がいたらスッポリ隠れた私の姿には気づかなかったことでしょう。

...想像してみて下さい。信号待ちで金太郎飴のごとし人が並ぶシュールな状況を。

この時はさすがに周囲の人も謎をはらんだ瞳でこちらを見ていましたね。なので、この女性に私は見えていなくとも周囲には見えていたようなので少し安心しました(ヤケ)。

そしてまた別の日では、歩道を歩いていると蝶々が...二羽の蝶々が私の足元で仲良く戯れ始めました。まるで人などどこにもいないかのように。

私の足元で戯れ続ける青く美しい蝶たち。。

でもあまりにそこに居続けるので、さすがの私も「(踏むぞ、君たち、踏むぞ...)」と呟いていました。


それにしても、私の加速する透明化...こうなってくるとちょっと慣れてきましたね(ヤケ再び)。自動ドアをゾロゾロ入って私の所で閉まったり、スマホの画面を押してもなかなか反応せず、反応しろ~私の指反応しろ~というのはさすがに困る今日この頃でもありますけど。。。