青い銀河とオレンジの花 断片資料 8 「地域原水協活動の発展と強化のために 県原水協理事会への発言原稿 2009/6」 20210103
これは、たぶん静岡県原水協理事会で発言を予定して書いたと思うが、発言の記憶はない、たぶん発言せずに終わった原稿です。
ぼくの発想や考え方がよく出ていると思います。
「地域原水協活動の発展と強化のために 県原水協理事会への発言原稿
浜松市原水協事務局
雨宮智彦
2009年6月 日
1
地域原水協の発展と強化とはなにか、これまでの浜松市原水協の経験を発言したいと思います。
まず、地域原水協の活動の基本はなにか、ということです。それは、情勢も地域も毎年、毎月変化して新しくなっていくのだから、毎年、毎月、運動もそれ以上に新しくならなくては古びてしまうということではないでしょうか。
毎月会議を開くのは、何を変化させるかを論議するために開くのであって、去年と同じ内容を決めるのであれば会議を開く必要もないです。時間と費用のムダです。議案を配布して個々の了承を得るだけでいいはずです。実際のリアルな運動はそれでは発展しません。
浜松市原水協の「いちご募金」も「全区原爆と人間展」も、平和行進での「区長さんからペナントを」なども、みんなで集まった会議での、率直な討議と、そういう努力方向の中で生まれてきたオリジナルな、新しい創造だったと思います。
もちろん、去年と同じことをする方が楽です。去年と違うこと、去年より新しくなったことをするのは、時々、すごく苦しいです。でも、そういう「産みの苦しみ」を回避して、毎年、去年通りの運営をしていたら、原水爆禁止平和運動の明日はないと、私たちは思います。
2
では、運動を新しくしていくための必要最低限なことは、何かということです。それは、会議に参加する団体同士・個人同士の対等平等性です。対等平等でなければ、民主的討議も民主的運営も保証されません。
民主的討議といえるためには、誰がどんな意見を出そうと、特定の個人ではなく、全員の意見によって採択・継続討議・否決が決められることが必要だと思います。
民主的討議とは、事実と道理に基づいて、議案についてどんな修正意見・反対意見を出そうと自由ですし、私たちの場合はその意見をまず討議するかどうかを決めます。
浜松市原水協が毎月開く理事会では、異論や意見があれば、その部分は継続討議にする場合もあります。全員が賛同した部分だけが「一致点」として理事会の確認事項となります。
会議の民主的運営を保証してこそ、各団体が参加する気になるのではないでしょうか。
3
地域原水協の会議、たとえば理事会を民主的運営を保証した上で、これからの方針と行動を予定をみんなで論議できる程度に、定期的に開くことが必要です。 理事会が行動した後の追認機関ではなく、それをやること自体の正否から論議する機関にならないと、事務局・執行部が考えて行動するだけになってしまうと思います。
浜松市原水協の加盟団体は7団体で、6月理事会の参加団体は5団体でした。毎回、ほぼそれくらいの団体は参加しています。
団体選出の理事が2人なら流会にしようと思っていますが、流会になったことはほとんどないと記憶しています。
会議の開催は、全関係者に口頭であれ文書であれ必ず届くこと、会議の欠席者には会議の確認したまとめを必ず送ります。
総会は年1回開き、事務局会議を適宜開いています。
4
以上のような地域原水協の会議運営をおこないつつ、原水協が外へ訴える基本的立場として、核兵器廃絶や被爆者援護など一つ一つの一致点で、どんな団体・個人とも対等平等の立場で、平和の合意を拡げる努力をしています。
大事なことは、原水協のすべての行動を相手と私たちの対等平等の立場ですすめることです。
対等平等であるということは、相手が断ることも認めることです。
核兵器廃絶は人類史的な課題だからといって、私たちの側の一方的な意志の押しつけにならないようにすることが、大事だと思います。
政令指定都市になってから平和行進で、7人の区長さんのペナントを全員いただき、区役所などの全区で原爆と人間展を浜松市と教育委員会の後援でおこなってきたのも、そのような努力の実っている一例だと思います。
5
団体・個人共闘としての浜松市原水協の運営をしていく上で大事なのは、加盟団体の運営内のことにタッチしたりする、内部干渉的な方針・発言はしないことです。
「○○○○はどうしてこんな署名数なんだ」「○○○○は先頭に立たねば」みたいな発言はさせないように注意しています。
また浜松市原水協として、勝手に加盟団体の署名目標を決めたりはしていません。それは各加盟団体が自主的に決めることです。もちろん、各加盟団体が自主的に決めた署名目標は原水協内でアナウンスしています。
各加盟団体ができることは、全国の例や各団体同士でお互いに学び合って、自分の団体内を改善することです。そういう努力を、もっと浜松市原水協内で交流していきたいと思います。
同じことですが、今発言したことは、あくまでも浜松市原水協の経験として発言しているだけであって、県原水協や他の地域原水協に押しつけるつもりはまったくありません。ただ、他のみなさんの参考例にもしなればということで発言をしてました。
この前の常任理事会で浜松市原水協の規約改正の個人会員・個人理事制度について、発言が集中しましたが、浜松市原水協はみんなで何ヶ月間、何回も、民主的に論議した結果、私たちは団体・個人加盟の地域原水協を選択したという報告だけです。県原水協の加盟団体である以上、県原水協に規約改正を報告するのは当然のことだろうと思います。
みんなが同じようにしなければならないという意見には同意しません。私たちは、団体加盟だけの地域原水協の発展も心から願っています。それぞれの選択の自由だと思います。
以上です。」
これは、たぶん静岡県原水協理事会で発言を予定して書いたと思うが、発言の記憶はない、たぶん発言せずに終わった原稿です。
ぼくの発想や考え方がよく出ていると思います。
「地域原水協活動の発展と強化のために 県原水協理事会への発言原稿
浜松市原水協事務局
雨宮智彦
2009年6月 日
1
地域原水協の発展と強化とはなにか、これまでの浜松市原水協の経験を発言したいと思います。
まず、地域原水協の活動の基本はなにか、ということです。それは、情勢も地域も毎年、毎月変化して新しくなっていくのだから、毎年、毎月、運動もそれ以上に新しくならなくては古びてしまうということではないでしょうか。
毎月会議を開くのは、何を変化させるかを論議するために開くのであって、去年と同じ内容を決めるのであれば会議を開く必要もないです。時間と費用のムダです。議案を配布して個々の了承を得るだけでいいはずです。実際のリアルな運動はそれでは発展しません。
浜松市原水協の「いちご募金」も「全区原爆と人間展」も、平和行進での「区長さんからペナントを」なども、みんなで集まった会議での、率直な討議と、そういう努力方向の中で生まれてきたオリジナルな、新しい創造だったと思います。
もちろん、去年と同じことをする方が楽です。去年と違うこと、去年より新しくなったことをするのは、時々、すごく苦しいです。でも、そういう「産みの苦しみ」を回避して、毎年、去年通りの運営をしていたら、原水爆禁止平和運動の明日はないと、私たちは思います。
2
では、運動を新しくしていくための必要最低限なことは、何かということです。それは、会議に参加する団体同士・個人同士の対等平等性です。対等平等でなければ、民主的討議も民主的運営も保証されません。
民主的討議といえるためには、誰がどんな意見を出そうと、特定の個人ではなく、全員の意見によって採択・継続討議・否決が決められることが必要だと思います。
民主的討議とは、事実と道理に基づいて、議案についてどんな修正意見・反対意見を出そうと自由ですし、私たちの場合はその意見をまず討議するかどうかを決めます。
浜松市原水協が毎月開く理事会では、異論や意見があれば、その部分は継続討議にする場合もあります。全員が賛同した部分だけが「一致点」として理事会の確認事項となります。
会議の民主的運営を保証してこそ、各団体が参加する気になるのではないでしょうか。
3
地域原水協の会議、たとえば理事会を民主的運営を保証した上で、これからの方針と行動を予定をみんなで論議できる程度に、定期的に開くことが必要です。 理事会が行動した後の追認機関ではなく、それをやること自体の正否から論議する機関にならないと、事務局・執行部が考えて行動するだけになってしまうと思います。
浜松市原水協の加盟団体は7団体で、6月理事会の参加団体は5団体でした。毎回、ほぼそれくらいの団体は参加しています。
団体選出の理事が2人なら流会にしようと思っていますが、流会になったことはほとんどないと記憶しています。
会議の開催は、全関係者に口頭であれ文書であれ必ず届くこと、会議の欠席者には会議の確認したまとめを必ず送ります。
総会は年1回開き、事務局会議を適宜開いています。
4
以上のような地域原水協の会議運営をおこないつつ、原水協が外へ訴える基本的立場として、核兵器廃絶や被爆者援護など一つ一つの一致点で、どんな団体・個人とも対等平等の立場で、平和の合意を拡げる努力をしています。
大事なことは、原水協のすべての行動を相手と私たちの対等平等の立場ですすめることです。
対等平等であるということは、相手が断ることも認めることです。
核兵器廃絶は人類史的な課題だからといって、私たちの側の一方的な意志の押しつけにならないようにすることが、大事だと思います。
政令指定都市になってから平和行進で、7人の区長さんのペナントを全員いただき、区役所などの全区で原爆と人間展を浜松市と教育委員会の後援でおこなってきたのも、そのような努力の実っている一例だと思います。
5
団体・個人共闘としての浜松市原水協の運営をしていく上で大事なのは、加盟団体の運営内のことにタッチしたりする、内部干渉的な方針・発言はしないことです。
「○○○○はどうしてこんな署名数なんだ」「○○○○は先頭に立たねば」みたいな発言はさせないように注意しています。
また浜松市原水協として、勝手に加盟団体の署名目標を決めたりはしていません。それは各加盟団体が自主的に決めることです。もちろん、各加盟団体が自主的に決めた署名目標は原水協内でアナウンスしています。
各加盟団体ができることは、全国の例や各団体同士でお互いに学び合って、自分の団体内を改善することです。そういう努力を、もっと浜松市原水協内で交流していきたいと思います。
同じことですが、今発言したことは、あくまでも浜松市原水協の経験として発言しているだけであって、県原水協や他の地域原水協に押しつけるつもりはまったくありません。ただ、他のみなさんの参考例にもしなればということで発言をしてました。
この前の常任理事会で浜松市原水協の規約改正の個人会員・個人理事制度について、発言が集中しましたが、浜松市原水協はみんなで何ヶ月間、何回も、民主的に論議した結果、私たちは団体・個人加盟の地域原水協を選択したという報告だけです。県原水協の加盟団体である以上、県原水協に規約改正を報告するのは当然のことだろうと思います。
みんなが同じようにしなければならないという意見には同意しません。私たちは、団体加盟だけの地域原水協の発展も心から願っています。それぞれの選択の自由だと思います。
以上です。」