本と映像の森58 白土三平さん『真田剣流 壱・弐』小学館文庫
白土三平さんの忍者マンガなどの中でも、この「真田剣流」、続編の「風魔」は好きな作品です。
読むにも手頃ですし。
傑作だと思いますが「忍者武芸帳」や「カムイ伝」や「カムイ外伝」となると、長すぎて、全体はいまでに3作品とも通読していません。
この「真田剣流」は、講談の世界の「真田忍者」たちの世界(猿飛や霧隠)を借りて、さらに壮大な豊臣期のフィクションを構築しています。
主人公は、やはり徳川の命令で豊臣の重臣たちを「丑三つの術」で暗殺していく謎の男「暗夜軒」でしょうか。
舞台を回していくのは孤児で育ての親を暗夜軒に「丑三つの術」で暗殺された、野生の少女・桔梗(ききょう)です。
彼女の視点で、物語は、久度山の真田屋敷や、謎の「風魔」忍群と展開していきます。
白土さんのサービス精神でしょうか、なんと「宮本村の武蔵(たけぞう)」まで登場します。
「丑三つの術」の謎を書いた巻物から謎の文章を紹介します。
二つに引き裂かれた巻物の前半部は、こうです。
「身は 野にも
あらず 白くも
なし
だが この一族に
して土中にあり
血引きいわにて
まつ」
後半部は、こうです。
「寄生木 風に
のりて巨木に
うつらん。
われらもまた
吐息にのりて
行かん…」
このマンガの連載中に、読者に謎解きを募集したら、1人だけ正解者がいたそうです。
そうですね、この小学館文庫2巻本の、第2巻34ページまでを読んで、正解を当てたあなたは、えらいです!
ヒントを書いておくと、「聖徳太子」です。正確に言えば「聖徳太子」ではないのだけど、通常は「聖徳太子」と思い込まれているので。
白土三平さんの忍者マンガなどの中でも、この「真田剣流」、続編の「風魔」は好きな作品です。
読むにも手頃ですし。
傑作だと思いますが「忍者武芸帳」や「カムイ伝」や「カムイ外伝」となると、長すぎて、全体はいまでに3作品とも通読していません。
この「真田剣流」は、講談の世界の「真田忍者」たちの世界(猿飛や霧隠)を借りて、さらに壮大な豊臣期のフィクションを構築しています。
主人公は、やはり徳川の命令で豊臣の重臣たちを「丑三つの術」で暗殺していく謎の男「暗夜軒」でしょうか。
舞台を回していくのは孤児で育ての親を暗夜軒に「丑三つの術」で暗殺された、野生の少女・桔梗(ききょう)です。
彼女の視点で、物語は、久度山の真田屋敷や、謎の「風魔」忍群と展開していきます。
白土さんのサービス精神でしょうか、なんと「宮本村の武蔵(たけぞう)」まで登場します。
「丑三つの術」の謎を書いた巻物から謎の文章を紹介します。
二つに引き裂かれた巻物の前半部は、こうです。
「身は 野にも
あらず 白くも
なし
だが この一族に
して土中にあり
血引きいわにて
まつ」
後半部は、こうです。
「寄生木 風に
のりて巨木に
うつらん。
われらもまた
吐息にのりて
行かん…」
このマンガの連載中に、読者に謎解きを募集したら、1人だけ正解者がいたそうです。
そうですね、この小学館文庫2巻本の、第2巻34ページまでを読んで、正解を当てたあなたは、えらいです!
ヒントを書いておくと、「聖徳太子」です。正確に言えば「聖徳太子」ではないのだけど、通常は「聖徳太子」と思い込まれているので。