本と映像の森 176 菅野春雄さん『誰も知らなかった「伊豆の踊り子」の深層』静岡新聞社、2011年7月23日初版第1刷、250ページ、定価1400円+消費税
これは、事実と虚構、主人公の「私」の心の中をめぐる、謎解きのプロセスに満ちた本です。
つまり、推理小説のように、順序を追って、最初から最後まで読み切るといいです。ただし、昔々に「伊豆の踊り子」を読んだ方も、まだ読んでないという方も、映画で見たという方も、文庫版でどこでも出ている「伊豆の踊り子」を読んで、できたら参照しながら読むといいです。
ぼくの手元にある角川文庫では、わずか33ページです。作者が26才の時に発表され、作者が20才で旧制高校の学生であったときの実際の「体験」に基づいて小説化されたようです。
☆
謎は、たくさん、あります。
第1章 修善寺 湯川橋で本当に出会ったのか
第2章 湯ヶ島 何故九段目に座って踊り子を見るのか
第3章 天城越え 茶屋の出会いは偶然なのか 他
第4章 湯ヶ野 男は何故夕方まで座り込むのか 他
第5章 間道越え 大島は見えたのか 他
第6章 下田 「いい人ね」の感激は本当にあったのか 他
第7章 それから 歪んでいなかった「私」 他
☆
こういう謎を一つ、ひとつ解いていくのが楽しい本です。
やはり最大の謎は、これは「伊豆の踊り子」なのか「伊豆の旅芸人」なのか、ということにつきるでしょうか。それを解明することで、作者の川端康成さんの心の謎も解けるように思います。
ついでにゲオで「山口百恵主演映画大全集 1 伊豆の踊り子」を1週間100円で借りてきて見てしまいました。
これは、事実と虚構、主人公の「私」の心の中をめぐる、謎解きのプロセスに満ちた本です。
つまり、推理小説のように、順序を追って、最初から最後まで読み切るといいです。ただし、昔々に「伊豆の踊り子」を読んだ方も、まだ読んでないという方も、映画で見たという方も、文庫版でどこでも出ている「伊豆の踊り子」を読んで、できたら参照しながら読むといいです。
ぼくの手元にある角川文庫では、わずか33ページです。作者が26才の時に発表され、作者が20才で旧制高校の学生であったときの実際の「体験」に基づいて小説化されたようです。
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謎は、たくさん、あります。
第1章 修善寺 湯川橋で本当に出会ったのか
第2章 湯ヶ島 何故九段目に座って踊り子を見るのか
第3章 天城越え 茶屋の出会いは偶然なのか 他
第4章 湯ヶ野 男は何故夕方まで座り込むのか 他
第5章 間道越え 大島は見えたのか 他
第6章 下田 「いい人ね」の感激は本当にあったのか 他
第7章 それから 歪んでいなかった「私」 他
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こういう謎を一つ、ひとつ解いていくのが楽しい本です。
やはり最大の謎は、これは「伊豆の踊り子」なのか「伊豆の旅芸人」なのか、ということにつきるでしょうか。それを解明することで、作者の川端康成さんの心の謎も解けるように思います。
ついでにゲオで「山口百恵主演映画大全集 1 伊豆の踊り子」を1週間100円で借りてきて見てしまいました。