雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森6 山田芳裕マンガ『へうげもの2』講談社、モーニング

2010年02月19日 18時18分12秒 | 本と映像の森
本と映像の森6 山田芳裕さん著マンガ『へうげもの2』講談社、モーニング

 発音は「ひょうげもの」です。講談社「モーニング」に隔週で連載中。現在10巻まで刊行です。
 戦国時代とその文化を知るためにはいいマンガだと思います。(もちろん、どこまでが事実かは、読んだみなさんが自分で調べて判断しましょう)。

 戦国時代に信長さん・秀吉さん・家康さんに仕えた武将にして茶人、古田織部さんを描いています。千利休さんの弟子です。
 織部さんの茶道の道と茶器への執着を、武士たちの暗闘の中にみごとに描いていると思います。

 (いま第1巻がどこかに逃走中のため)第2巻では「本能寺の変」への新解釈を描いています(それほど奇説とは思いません。きちんと物語を構築してあると思います)。
 第2巻の大半は、1582年の武田攻めです。
 その冒頭、安土城内の秀吉さんの屋敷で、織部さんは秀吉さんの所有する「8種の名物」を見せられ「珠徳の茶杓(ちゃしゃく)」を自分の作ってきた茶杓と取り替えてしまいます。

 利休さんの焼かせた「今焼きの赤茶碗」が秀長さん(秀吉さんの弟で腹心)に披露されるのも印象的なシーンです。

 第2巻の印象的なセリフ
 利休さん(明智さんに「死に近づけば近づくほど「わび」もまた、はっきりわかってくるものと存じます」

 信長さん(家康さんの貧相な足袋を見て家康さんに)「貢ぐ対象がみすぼらしくて喜ぶ者がいると思うか?」

 
 


 

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