雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 281 小松左京『ゴルディアスの結び目』1976年

2019年07月22日 10時48分48秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 281 小松左京『ゴルディアスの結び目』1976年

 日本SF作家クラブ編『日本SF短編50 Ⅱ 1973-1982』早川書房、ハヤカワ文庫JA、2013年、p171~253

 「それは病院というよりも要塞のような感じだった。
 ごつごつした岩だらけの、赤茶けた砂漠のはずれにそびえる、荒涼たる山脈の中の、そそりたつ禿山の頂上にあり、灰色の高いコンクリート塀と、窓のすくない、岩の塊りのようなごつごつした建築群からなっていた。」

 そこへ、要請がありやってきた日本人男性・伊藤宏治が語り手で超常現象の物語は展開する。

 主要登場人物は、以下の4人。

  サイコダイバー 伊藤宏治
  医師      ユーイン
  院長      クビチェック博士
  患者の少女   マリア

 伊藤は患者マリアの精神のなかに潜り、驚くべき光景を体験し、そして・・・。

 伊藤は宇宙的な闇と光の世界を体験し、自らの体質も変わってしまっているのを自覚する。そしてマリアと伊藤は・・・。

 ネタバレはしません。今日はボクの能力のキャパシテイの範囲外なのでこれまで。勉強して触れられる時が来れば、書きます。

 『結晶星団』『果てしなき流れの果てに』のモチーフの追求小説の1つでしょう。