雨宮日記 1月21日(水) イスラム国の日本人2人の「人質」について
安倍首相が「2億ドルの援助」を発表した途端、「2億ドルのお金」を要求したイスラム国。「国」としては、ずいぶん「国」的ではない、落ちた「国」ですが。そこまで考えていないんでしょうか。ゲリラ時代の思考を引き摺っていますね。「イスラム国家」としてはお金がいちばん大事と発言しているのですね。
それはともかくとして、昨年に捕まえた人質を今になってやっと「使う」というのは、かなり理知的、というか計算をしていますね。
日本としてはどうなんでしょうか。ありえる方策を考えると、① 「2億ドル援助」をすぐ放棄して「2人の解放」を要求すること、あるいは
② 2人の命代として2億ドルをイスラム国に払う。
この2つが「命はいちばん大事」という論理的な回答でしょう。さらに、論理的な3番目
③ 市民の命がいちばん大事だから、アメリカなど「テロに戦争」として「空爆」している多国籍軍にたいして空爆の中止を要求する。戦争をするなら、地上軍を派遣して「イスラム国」に対して時限を限って「市民を解放する」措置を要求してから「軍隊とだけ戦闘」に入る。
安倍首相は、兵士と市民への無差別空爆を容認しておいて「市民の命が大事」と発言しても、二重基準で説得力はないですね。