馬糞風リターンズ

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「かきいれどき」

2015年12月29日 | 雑学
街が年末の慌しさになり、ショッピングモールなどは大変な人出で賑わっています。年越しの買い物客で混雑するお店は将に「かきいれどき」です。所で、この「かきいれどき」は「書き入れ時」と書くのが正しいのだそうです。商売繁盛の熊手のように、お客を掻き集めるイメージで「掻き入れ時」とするのは誤用なのだそうです。最近、テレビのバラエティーで難問奇問のクイズ番組をよく見掛けますが、この手の問題があります。毎年出される「国語に関する世論調査」にはこのような日本語の使用例の国民の認識調査があります。その度に「日本語の乱れ」と嘆く文化人の方々のコメントが報道されます。報告書は本来の使い方と間違った使用例を示しながらも、言葉は生き物で変化するものとし、多くの国民の認識が間違いとされる用例が認知されればそれはそれで時代の流れとしてみているようです。
三半規管」は「三半器官」と間違え人が可なりの%でいるそうです。「三半規管」は「三」+「半規管」から出来ています。即ち、「前半規管」「後半規管」「外半規管」と呼ばれる3ツの「半規管」のことです。それでは「半器官」ではダメなのか?同じく「半規管」は「半規」+「管」との分かれるそうです。それでは「半規」とは何か?「半規」=「半円」のことだそうです。「半規」が何故「半円なのかと言うと「規」と云う漢字には「コンパス。「規矩/定規」と云う意味があります。「コンパス」とは「主に円を描くための製図用具」のことで、ここでは「円」を意味します。ですから「半規」は「半円」となり「半規管」半円状の管を意味します。ですから「半器官」では意味が通らないことになります。興味のある方は「解剖学辞典」などをご覧になると「骨半規管」など幾つかの「半規管」を見つけることが出来ます。「三半規管」などの述語は「三半器官」との表記が多くの人に認知されても「間違い」と「×」を出し続けなければならない言葉かもしれません。




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