馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

大正演歌「流浪の旅」とTVドラマ挿入歌「旅の終わりに」

2009年08月07日 | 雑学
 僕の行っていた大学は、当時全校で学生が800人程度の小さな学校でした。
僕のクラスは「酪農学科」で男子が35名、女子が10名でした。
今でも大変仲の良い仲間です。今日、クラス会の知らせがありました。
殆んどがリタイヤーしたので、10月7日~9日の平日にトムラウシ温泉に集まることになりました。
 旧制高校の名残を昭和40年代まで色濃く残した校風でしたから、学生が蛮声を張り上げて歌った歌も時代錯誤も甚だしいもので「人を恋ゆる歌」「男なら」「逍遥歌」・・といたものが好まれました。
今回の同窓会でそんな歌を歌う企画があるようで、幹事から当時一番よく歌った「流浪の旅」の歌詞を調べて欲しいとの連絡がありました。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=NTNJd4jno4I&feature=related

流浪の旅(大正10年)宮島郁芳作詞・後藤紫雲作曲

流れ流れて 落ち行く先は
北はシベリア 南はジャバよ
いずこの土地を 墓所と定め
いずこの土地の 土と終わらん

きのうは東 今日は西と
流浪の旅は 何時までつづく
果てなき海の 沖の中なる
島にてもよし 永住の地欲し

思えばあわれ 一八の春に
親のみ胸を 離れ来てより
過ぎ来し方を 思いてわれは
遠き故郷の み空ぞ恋し

宮島郁芳作詞・後藤紫雲作曲のコンビは大正歌謡のヒットメーカーで「金色夜叉」などの代表作があるようです。

所がこの歌にそっくりの歌が冠二郎が歌ってヒットしました。
五木寛之「海峡物語」をTVドラマにした挿入歌「旅の終わりに」です。
http://enkayoutubepv.blog115.fc2.com/blog-entry-107.html
「旅の終わりに」立原 岬 作詞菊池俊輔 作曲
(作詞者の立原 岬は五木寛之のペンネーム)

流れ流れて さすらう旅は
きょうは函館 あしたは釧路
希望も恋も 忘れた俺の
肩につめたい 夜の雨

春にそむいて 世間にすねて
ひとり行くのも 男のこころ
誰にわかって ほしくはないが
なぜかさみしい 秋もある

旅の終わりに みつけた夢は
北の港の ちいさな酒場
暗い灯影に 片寄せあって
歌う故郷の 子守唄
 
アナグロ・ナンセンスの極みとは思いますが、また過ぎ去りし青春そのもの歌でもあります。

写真は帯広畜産大学構内の白樺並木です。

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