危機管理の分野で「インシデント(incident)」と言う概念があるそうです。重大事故に至る可能性がある事態が発生し、なおかつ実際には事故につながらなかった潜在的事例のことをさす、と解説されています。
2007年3月13日、大阪国際空港発、高知空港行の全日本空輸 (ANA) 1603便が、着陸前になってQ400の前脚の着陸装置が故障し、高知空港に緊急着陸を行った事故がありました。カナダの航空機メーカーのボンバルディア機がこの事故を皮切りに世界各地で連日のようにトラブルを起こしたの報道がありました。その為、ボンバルディア機と聞くと、すぐ「故障だろう」と思ってしまう、と言われる程利用者に不安を与えました。しかし、この為にボンバルディア機の採用をやめたのはスカンジナビア航空だけだったようです。事故のあった日本やほかの航空関係の機関ではその幾つかは重大インシデントとして対処をしました。
ここしばらく、ボンバルディア機に関する報道を見かけることは無くなりました。ボンバルディア機が改善されたのか?或いは相変わらず事故は起こっているがニュースにならないのか判然としません。
2002年、横浜市で走行中の大型トラックのタイヤが外れ、近くにいたお母さんと子どもがその直撃で死亡すると云う悲惨な事故がありました。この事故を起こしたトラックは三菱自動車(三菱ふそう)ですが、三菱自動車は国土交通省に「虚偽報告」を行い「整備不良が原因」とし「リコール隠し」をしました。その「リコール隠し」が発覚したため三菱自動車は連日マスコミの集中砲火を浴びました。
三菱自動車への集中砲火は、「車両火災」の報道で連日マスコミに「三菱車また炎上」と攻撃されました。
2004年6月からの3か月間で「三菱自動車の炎上事故」の記事は約30件にのぼったそうです。確かにこの当時、隣に三菱自動車が走っていたりすると不安になった記憶があります。
所が、この時期の消防白書では、車両火災件数:7,785件で原因のトップは放火:841件、排気管を原因とするもの:786件、その他(衝突・たばこ・内燃機関)となり、整備不良・改造などの持ち主の責任が原因で車両火災は毎日どこかで起こっていたようです。そして、特に三菱自動車だけが特別車両火災多く起こしたデーターはなく、また三菱自動車1社だけが車両火災を起こした事実もない。
マスコミの影響は非常に大きなものです。この三菱自動車の報道でも分かることは、車両火災の原因の全てが三菱の不祥事と関係しているかのように読み取れる報道のやり方です。「三菱自動車ってしょっちゅう火がでる恐い自動車」と世間に強烈に感じさせました。
この様にマスコミの報道のやり方次第で世間の受け取る印象がガラリと変えることができるのです。
オスプレー配備の報道のやり方を見てみると「安全性に問題があると言われているオスプレー・・」と「枕詞」を付けて報道します。
マスコミのズルいところは「「安全性に問題があると言われている・・」と表現するやり方です。
「安全性に問題がある」と言ったのは一体誰なのか?きっと誰も言っていないのでは・・。言っているのは報道しているマスコミの側にいる人達だろうと思うのですが・・。
「夢の垂直離着陸機オスプレーがやっと配備されます」と言う風な報道をすれば今の世間の風潮とはまた違った状況が生まれていたのでは・・・・。
少なくとも恣意に満ちた「枕詞」無しに「オスプレーが配備されます」とだけ報道すればどうなっていたでしょうか・・・。
現状では明らかにオスプレーは危険である、と言う風潮が強いようです。となると必然的に「そんな危険なものを何故沖縄に持ち込むのか!」「政府は何故アメリカに毅然と拒絶しないのか」という憤懣が起こってくるのは当たり前のことです。
普段「日本のマスコミは信用できない」と言っている人たちが、オスプレーに関しては完全にマスコミ報道に誘導されているように思えるのですが・・・・。
オスプレーはマスコミが喧伝するように本当に安全性に問題があるのだろうか、僕は疑問に思っています。
2007年3月13日、大阪国際空港発、高知空港行の全日本空輸 (ANA) 1603便が、着陸前になってQ400の前脚の着陸装置が故障し、高知空港に緊急着陸を行った事故がありました。カナダの航空機メーカーのボンバルディア機がこの事故を皮切りに世界各地で連日のようにトラブルを起こしたの報道がありました。その為、ボンバルディア機と聞くと、すぐ「故障だろう」と思ってしまう、と言われる程利用者に不安を与えました。しかし、この為にボンバルディア機の採用をやめたのはスカンジナビア航空だけだったようです。事故のあった日本やほかの航空関係の機関ではその幾つかは重大インシデントとして対処をしました。
ここしばらく、ボンバルディア機に関する報道を見かけることは無くなりました。ボンバルディア機が改善されたのか?或いは相変わらず事故は起こっているがニュースにならないのか判然としません。
2002年、横浜市で走行中の大型トラックのタイヤが外れ、近くにいたお母さんと子どもがその直撃で死亡すると云う悲惨な事故がありました。この事故を起こしたトラックは三菱自動車(三菱ふそう)ですが、三菱自動車は国土交通省に「虚偽報告」を行い「整備不良が原因」とし「リコール隠し」をしました。その「リコール隠し」が発覚したため三菱自動車は連日マスコミの集中砲火を浴びました。
三菱自動車への集中砲火は、「車両火災」の報道で連日マスコミに「三菱車また炎上」と攻撃されました。
2004年6月からの3か月間で「三菱自動車の炎上事故」の記事は約30件にのぼったそうです。確かにこの当時、隣に三菱自動車が走っていたりすると不安になった記憶があります。
所が、この時期の消防白書では、車両火災件数:7,785件で原因のトップは放火:841件、排気管を原因とするもの:786件、その他(衝突・たばこ・内燃機関)となり、整備不良・改造などの持ち主の責任が原因で車両火災は毎日どこかで起こっていたようです。そして、特に三菱自動車だけが特別車両火災多く起こしたデーターはなく、また三菱自動車1社だけが車両火災を起こした事実もない。
マスコミの影響は非常に大きなものです。この三菱自動車の報道でも分かることは、車両火災の原因の全てが三菱の不祥事と関係しているかのように読み取れる報道のやり方です。「三菱自動車ってしょっちゅう火がでる恐い自動車」と世間に強烈に感じさせました。
この様にマスコミの報道のやり方次第で世間の受け取る印象がガラリと変えることができるのです。
オスプレー配備の報道のやり方を見てみると「安全性に問題があると言われているオスプレー・・」と「枕詞」を付けて報道します。
マスコミのズルいところは「「安全性に問題があると言われている・・」と表現するやり方です。
「安全性に問題がある」と言ったのは一体誰なのか?きっと誰も言っていないのでは・・。言っているのは報道しているマスコミの側にいる人達だろうと思うのですが・・。
「夢の垂直離着陸機オスプレーがやっと配備されます」と言う風な報道をすれば今の世間の風潮とはまた違った状況が生まれていたのでは・・・・。
少なくとも恣意に満ちた「枕詞」無しに「オスプレーが配備されます」とだけ報道すればどうなっていたでしょうか・・・。
現状では明らかにオスプレーは危険である、と言う風潮が強いようです。となると必然的に「そんな危険なものを何故沖縄に持ち込むのか!」「政府は何故アメリカに毅然と拒絶しないのか」という憤懣が起こってくるのは当たり前のことです。
普段「日本のマスコミは信用できない」と言っている人たちが、オスプレーに関しては完全にマスコミ報道に誘導されているように思えるのですが・・・・。
オスプレーはマスコミが喧伝するように本当に安全性に問題があるのだろうか、僕は疑問に思っています。