里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

タオル

2009年03月08日 | 日々のつぶやき
洗面所で使うタオルが、専用に2枚決まっていて、交互に1日づつ使っていました。

家族の者みんなが、外から帰ってきたときなどに手を洗って拭くため、少々くたびれてきて、タオルの端の糸がほつれてきたり、みんなの手を拭くところが、ほぼ同じような場所で、その部分は、洗濯を繰り返していても、色が、元のタオルの色ではなく、変色してきていますので、この2枚のタオルは、今後、雑巾として働いて貰うことにしました。

それで、新しいタオルを、洗面所での使用専用として出すことにしました。

何かの折に貰ったタオルが、何枚か保存していますので、その中から、なるべく厚手のタオルを使おうと選びました。

選んだ2枚のタオルは、お布団や、衣類をしまう時に使うような、圧縮袋に2枚入っていて、圧縮袋から出すと、普通にふわっとした厚手のタオル地で、色違いの柄の入ったタオルです。

このタオルにしようと決めました。

このタオルは、私の育った田舎の同じ村の同級生でKちゃんと言う男の子で、3,4年前に肝臓病で亡くなりました。

そのKちゃんの告別式のとき、受付で頂いたタオルです。

Kちゃんは、クラスでも一番背が高く、いつも並ぶ時は、一番後ろでした。

おとなしくて、スポーツは何でも出来る元気な子でした。 

元気な子と言っても、Kちゃんは、腕白とか、ガキ大将と言うイメージはありませんでした。

当時の私には、Kちゃんはやや大人に見えました。

小学校6年の時、京都・奈良へ修学旅行がありました。

私は、未だ小学校の頃は、体が弱く、団体行動が出来そうにない状態でしたので、修学旅行は行きませんでした。

そんな私にKちゃんは、奈良のお土産として、ガラス細工の鹿を買ってきてくれました。

小さいけど、透き通ったとても綺麗な鹿でした。

Kちゃんは、病院に入院していたある日、薬を間違っていつもの10倍投与されて、亡くなりました。

このニュースは、テレビでも新聞でも報道されました。

Kちゃんは、かわいそうにとてもしんどかったと思います。

そんなKちゃんに、「タオルありがとう。使わせてもらいますね。」と心の中で

Kちゃんに話しかけました。