四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

心の救われ

2023-08-29 09:40:09 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『以前、子どもさんを亡くした家にご供養に行ったとき、「観世音菩薩普門品」の「童男・童女の身を現じて為に法を説き」という一節で涙を抑えられなくなったことがありました。子どもの死は親に菩提心を発させるためであるという言葉が、このときほど身にしみたことはありません。観世音菩薩の観の字は、ものごとを判然と見分けることであり、世音とは世の人びとの声、つまり大衆の悩みや願いのことです。私たちも観世音菩薩のように、その人その人の悲しみを聞き取り、相手に応じて三十三身を現じて法を説かなくてはならないのです』

  庭野日敬『開祖随感』より
 
PS 青梅錬成会で若いご婦人が説法の際、「童男・童女の身を現じて為に法を説き」という一節で床に倒れ伏して泣かれる姿に打たれました。
亡くされた幼児が自分に法を説かれていると理解された一瞬でした。
どんなにか悲しく、また自分が救われたことでしょうか。 
合掌
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