24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

コロナ予防接種0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。KindleWriter。

贅沢なり

2020年06月04日 | 日記

何が「贅沢」と言っても、これほど贅沢はないんじゃないか? と私は密かに思う。30度を超えるほどの日中の暑さの中、天井張りや自分で作った家具の手直しなどして、流せるだけの汗を流し、途中何度か、氷を浮かべた水をたっぷり、美味しく飲んで、夕方5時には一段落。道具やガラクタを片付けて、着替えついでに風呂に入る。

その風呂上り。夕食までの一服。気温は少し落ちて、外風が流れ込み、扇風機が気持ちいい。お腹が空いて、夕飯が楽しみだ。台所からじゃがいもの煮付けのいい匂いが漂ってくる。我が家から少し隣集落に向かう途中で、大量の輪切りの材木から薪を作っている一つ後輩の彼も、様々な高価な工具を駆使して、休みは朝から晩まで汗を流している。

彼なども、究極の贅沢時間を過ごしていると思う。彼には負けるが、特にこの数年、老人介護をしながらでも、老人部屋の改善などをしてきたが、その時間が、つまり、究極の「贅沢」だったと思える。今は、自分の為だから、これほど「贅沢」なことはない。

野菜づくりなども、それに近い。贅沢な時間を過ごせる老人は幸せというしかない。

おや、東の空に大きな月が登ってきた。今日は、家の周りで蛍が見れるかもしれないなあ。


自分の居場所

2020年06月04日 | 日記

目の前のフェニックス球場前の小さな駐車場に、ドドドとサイドカーのバイク音を響かせながら、それを10倍は超えるほどの大音響で音楽を鳴らしながら、一服している男がいる。言わずと知れた、知人の小柄なIT企業の社長。60歳を超えているとは、誰も思うまい。

異様な兄ちゃんだと誰も近づかない。

人それぞれ、快適な環境というのがある。私も特に屋根裏部屋の、工作だらけの、言わば、つぎはぎだらけの服のような居場所空間が、それなりに快適になるよう、好き勝手に、あれこれ手を加えている。完成形はないので、年々、日々変化するのだが、それが逆に楽しい。もちろん、見る人が見たら、まるで「乞食小屋」に過ぎない。

それでも、これが高級なホテルやビル、あるいは家屋の空間だったらと考えると、想像しただけで、逆に「ご遠慮」申し上げたい。一昨年の年初めだったか、用事で東京に出かけ、讃岐会館に泊まった。余りにひどいホテルで、娘の旦那が「せめて、もう少しマシなホテルを取ってあげたら?」と娘に助言してくれたらしい。私は、笑って、その好意をありがたく受け取ったが、実は、「そのヒドい」ホテルの環境が、めちゃくちゃ「気に入って」いたのだから、それほど面白い話はない。

部屋でも邸内でも自由にタバコが飲めたし、真夜中に、地下の風呂場を一人独占して使えたし、共同トイレも嫌じゃなかったし、まあ、呆れるほど「自由」に振る舞えた。

超高層の超近代的な新宿の外資系ホテルの泊まったことがあったけど、あれは他人が金を払って予約してくれたので、仕方なしだったが、自分で泊まるのは、2度とないだろう。