服部真澄という著者の「KATANAプロジェクト」という分厚い文庫本をカボスで格安の中古本半額で買った。手嶋龍一が帯に褒めた書評を書いていたので、つい読んでみたくなったのだが、ドン・ウインズロウの「The FORCE」などと読み比べたら、同じような世界を描いているようで、まるで幼稚園児の絵日記というか、空想の上に空想を重ねた物語にすぎないので、最後になってガックリくるしかない。
映画もテレビドラマも、何だか国産は間延びして見える。決定的な違いは「緊張感」が空想なのだ。原点は世界に誇る日本文化の「漫画」なのかもしれないし、日本がそれだけ長く「平和」を続けてきているせいかもしれない。銃規制をテーマにしているのだが、テーマ自体が世界の現実に対して「空虚」そのもの。
まあ、つまらない本を読み終えたら捨てるしかない。今頃になって、山岡荘八の文庫本「徳川家康」が読みたくなった。確か、全巻持っていたのだが、本棚に見当たらない。捨てたのかもしれない。なんとも.....。