昭JIJI(アキラジジ)の島旅賛歌*参加

日本全国に有人島が434島ほどある。全島制覇すべく島旅を継続中。

伊豆諸島・新島の師走八日の祭り~獅子木遣と御神楽~式根島を巡る(二日目)

2006-09-12 03:47:14 | 11伊豆・東京都・伊豆諸島
二日目の朝、目が覚めると「天気晴朗なれど波高し」の状況で、波間を白兎が飛び跳ねていた。誰かが言った。「昨日、ナギの木を取りすぎたので、こうなったのではないか」。

どうなるかと心配していたら、島内の有線放送で、フェリーが欠航との放送があった。どうするのかと皆が集まってきて、大騒ぎである。添乗員さんがいくつかのパターンを説明し、様子を窺ったが、ますます状況は悪くなる一方である。

旅館の協力を得て、新島の漁船をチャータすることにし、皆急いで荷物を持って、港に出掛けた。その漁船が港に近づいてきたが、波に翻弄されて、真っ直ぐに進んでこない。気分的に不安になった。

全員、船底に入り、いざ出航となった。誰かが「揺れないね。」と言ったが、まだ港を出ていない状況で大笑い。防波堤を過ぎると急に漁船が前後左右に木の葉のように揉まれ始めた。さあ大変である。「キャー………」「キャー………」の声が響き渡り、座り込む人、何かにしがみ付く人、立ち上がる人と対処の仕方は千差万別である。15分くらいで、新島に着いたが、不思議なことに誰一人として「船酔い」をした人がいない。なんでだろう。なんでだろう。大きな声で騒いでいたことが良かったのか。

欠航のため用意されていなかった昼食を皆、旅館で待つ。船底での運動でお腹が空いたのか食欲旺盛である。

午後は、旅館の車でピストン運転をしてもらい、「新島ガラスアートセンター」に出掛ける。ガラス制作工程の説明を聞いた後、いよいよ希望者によるガラス手形の制作が始まった。整地された砂面に慎重に「握り拳」を押し付けていき、慎重に抜く。その跡に「ドロドロのガラス」を入れていく。しばらくして掘り起こし自然冷却のための冷蔵庫に入れた。


(手形取り)


(出来立ての手形)

明日の10時には完成とのこと。私も記念に参加し、制作した。翌日もらい昼食時に皆で作品を見せ合ったが、参加した女性が一番手形として大きく大笑いとなった。