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ついにギブアップ…黒田総裁がアベノミクスの失敗“認めた”

2016-02-25 08:17:18 | 国際金融

2016.2.25(木)

日刊ゲンダイ より
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/175955/1


ついにギブアップ…黒田総裁がアベノミクスの失敗“認めた”

2016年2月24日
今さら何を言っているのか(C)日刊ゲンダイ
今さら何を言っているのか(C)日刊ゲンダイ


 バズーカはやっぱり空砲だった――。
日銀の黒田東彦総裁がついに“ギブアップ宣言”だ。
23日の衆院財務金融委員会に出席した黒田総裁は、マネタリーベース(資金供給量)の増加と物価上昇率の相関関係についてあらためて問われた際、
「マネタリーベースそのもので直ちに物価、あるいは予想物価上昇率が上がっていくということではない」と言い放ったのだ。


「(総裁に)就任して間もなく3年。そろそろ客観的な検証をした方がいい。マネタリーベースを増やすと期待インフレ率が上がるというのが異次元緩和の一つの大きな前提、根拠になる考え方だったと思うが、今もなおそう信じているのか」

 仰天答弁が飛び出したのは、民主党の玉木雄一郎議員が黒田総裁にこう問いただした時だ。

 2013年4月から始まった「異次元金融緩和」(黒田バズーカ)は、マネタリーベースを2年間で倍増させ、前年比2%の物価上昇率を実現させる――というものだ。

 黒田総裁は当時の会見で、マネタリーベースを倍増させる理由を問われると、
〈2年で2%の物価上昇目標を達成するのは容易ではない。これまでのように小出しにするやり方では達成できない。ここまでやれば達成が可能になるという額〉と断言。
〈マネタリーベースは端的にいうと日銀の通貨。最も分かりやすく適切だ〉と威張っていた。
同じ時期に都内で開いた講演会でも2%の物価上昇目標に触れて、
〈この約束を裏打ちする手段として量・質両面の金融緩和を行う。具体的には金融市場調節の操作目標を『金利』からマネタリーベースという『量』に変更した〉と強調していた。


■異次元緩和の理論の支柱が折れた

 14年11月に日銀が資金供給量を年間60兆~70兆円から約80兆円に増やす追加緩和を決めた際も、黒田総裁は
〈2%の物価上昇目標の早期実現を確かなものにする〉と強弁。
それが一転して「マネタリーベースと物価上昇に相関関係はない」と認めたのだから、のけ反ってしまう。
玉木議員があらためてこう言う。


「黒田総裁の発言には本当に驚きました。異次元緩和の理論の根幹、支柱がポキンと折れたのですから。つまり、それだけ行き詰まっているという表れなのでしょう」

 黒田総裁が白旗を揚げるのも当然だ。
マネタリーベースは12年末の138兆円から昨年末は365兆円と2.6倍に膨らんだものの、
15年平均の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は2%目標には程遠い前年比0.5%増。
誰が見ても「黒田バズーカ」は失敗だ。
さすがに「相関関係がある」とは言えないだろうが、シレッと手のひら返しの発言が許されるのか。
「トリクルダウンは起きない」(竹中平蔵・慶大教授)と同様、アベノミクスの旗振り役は“泥舟”からの逃げ足だけは速い。

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【私のコメント】

彼らは、自分の解釈を変更するとき、それまでの間違った解釈に対して謝罪することをしない。従って責任をとろうとしない。
一昔前、『ああ言えば、上裕』という言葉があったが、今その代表が竹中平蔵と、この黒田東彦だ。
今日本は無責任男だらけだ。言葉はタダだと思っている。自分の言葉に責任をとろうとしない。政治家こそ言葉に責任を持たなければならないのだが、今の日本は権力を持つ政治家だから責任をとらなくて済むようになっている。

小泉内閣以来、日本ではこんな男たちが幅を利かせるようになっている。
『百術は一誠に如かず』というが、
小泉純一郎と竹中平蔵、
そしてアベシンゾーと黒田東彦、
彼らに『一誠』のかけらでもあるだろうか。

『糸で引くことはできても、糸で押すことはできない(金融引き締めでインフレを抑えることはできても、金融緩和でインフレを作ることはできない)』
そんなことは当初からわかっていたことなのだ。
アベノミクスはウソのかたまりである。


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