1.日本は、集団的自衛権を容認した。日本は日米同盟下にある。これはアメリカが行う戦争への協力準備である。9条はこのことを容認してはいない。
2.日本は、TPPを大筋で合意した。TPPの本質は日米間の自由貿易協定である。日本は得るものより失うものが大きい。アメリカはそれに東南アジアを巻き込もうとしている。
3.アベノミクスの円安・株高は、アメリカの容認の上に成り立っている。しかし成果を上げていない。為替相場はあまりにも不安定である。1ドル=75円 → 125円まで、約7割も値下がりした。
4.アメリカの民間中央銀行であるFRBはこんな時に利上げをしようとしている。もし利上げをすればドル高にはなっても、米国株は暴落する。つまりドル高と米国株高は両立できない。
それに対して、
5.日本は、中国のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加していない。イギリスをはじめヨーロッパの主要国が参加する中で、日本とアメリカだけが反対している。この点、TPPとAIIBは競合関係にある。
6.中国の人民元は、今月、IMF(国際通貨基金)のSDR(特別引き出し権という一種の国際通貨)の構成通貨として採用された。これからますます人民元の使用価値は高まる。
日本はアメリカにがっちりと抱き着かれ、世界の大きな流れから取り残されているように見える。