ひょうきちの疑問

新聞・テレビ報道はおかしい。
2020年のアメリカ大統領選以後はムチャクチャ

ロシア・中国・イラン・イラクの協力体制がまとまるか

2015-11-24 08:43:58 | 国際・外交(日米関係)

日経新聞 より
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO94323390U5A121C1FF8000/


ロシア、イランと協力 首脳会談 アサド氏巡り米欧けん制

2015/11/24 1:33 

 【テヘラン=久門武史】ロシアのプーチン大統領は23日、イランの首都テヘランで同国の最高指導者ハメネイ師と会談した。
両国は過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うシリアのアサド政権を支え軍事介入しているが、シリアに外国が政治的決定を押しつけるべきでないとの認識で一致。
アサド大統領の退任を求める米欧をけん制した。

 ハメネイ師は会談で、ロシアのシリア介入を歓迎。
米国の中東政策について「ロシアとイランにとって脅威だ」と述べ、影響力拡大を阻む必要があるとの認識を示した。

 ロシア大統領のイラン訪問は8年ぶり。
プーチン氏は同日テヘランで開かれたガス輸出国フォーラムに出席。
ロウハニ大統領とも会談し、IS掃討の協力強化などを確認するもようだ。

 シリア領内ではロシアが9月末、IS掃討の名目で空爆を始めた。
イランは精鋭部隊の革命防衛隊を送り、ISと戦うアサド政権を支援する。
シリアにはロシア海軍が地中海で唯一の拠点を持つ。
イスラム教シーア派が主導するイランにとってシリアは、レバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」を支援する基盤だ。

 イランとロシアはテロとの戦いを前面に出すことでアサド政権の延命を探り、政権移行の場合にも自らが築いた拠点や権益の維持を狙う。

 両国は核合意でイランへの経済制裁が解けるのをにらみ、原子力など経済分野の協力強化も確認。
軍事協力では既に、イランにロシアの地対空ミサイルS300を輸出する契約を結んでいる。

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日経新聞 より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H2O_T21C15A1FF8000/


「イスラム国」対策、イラク外相「中ロイランと情報共有」

2015/11/23 19:57

  イラクのジャファリ外相は23日、都内で日本経済新聞などと会見し、
同国とシリアで支配地域を広げる過激派組織「イスラム国」(IS)対策として
中国、ロシア、イランと情報共有で連携している」と明かした。
国境を越えて活動するIS部隊の位置情報を各国と共有している。
特に「人工衛星から得られる情報が必要だ」と指摘した。

 イラクは対ISで米国と軍事訓練などで協調関係にある。
対シリア政策で同国のアサド政権の退陣を主張する米国と距離を置くロシアやイランなどとも連携する構えだ。

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【私のコメント】

イラクはイラク戦争でアメリカに攻撃された被害者である。
その後の混乱。
アメリカの傀儡政権の誕生。
そのイラクが『米国と距離を置くロシアやイランなどとも連携』。
イラクはアメリカの傀儡政権を脱することができるか。
アメリカの介入とは別に、イスラムはイスラムでまとまったほうがいい。
アメリカはイスラム社会の混乱を狙っている節がある。


アメリカのTPPと、中国のAIIB(アジアインフラ投資銀行)

2015-11-24 07:15:37 | 国際金融

TPPに中国は入っていない。
アメリカはTPPによってアジアを取り込もうとしている。環太平洋と名前は付いているが、実際の狙いはアジアである。
アメリカはいまアジアに目を向けている。

TPPから外された中国は、アメリカとは逆にヨーロッパを取り込むことで、アジアの主導権を握ろうとしている。これがAIIB(アジアインフラ投資銀行)である。
おおかたの予想に反して、イギリスがこのAIIBへの参加を表明した。
すると雪崩を打って、ドイツ・フランス・イタリアなどヨーロッパの主要国も参加した。

この二つの違うところは、TPPがアメリカ資本が自らアジア(とくに日本)に乗り込もうとしているのに対して、
中国のAIIB(アジアインフラ投資銀行)はアジア諸国にインフラ整備の資金を融資することによって、中国企業の活動先を求めようとしていることだ。
つまりアメリカが上を狙っているのに対して、中国は下から行っている。
アメリカが一人勝ちを狙っているのに対して、中国は発展途上国とのウィンウィンの関係を築こうとしている。

この中国の動きに対して、イギリスなどのヨーロッパ主要国が乗った。
なぜならヨーロッパも金融緩和で資金の使い道に困っているからだ。
ヨーロッパも投資先を探している。


当然アメリカと日本は、中国のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加していない。
それどころかこのことを非難している。
このようにアメリカのTPPと、中国のAIIB(アジアインフラ投資銀行)は、アジアをめぐって激しい争いをしている。

いまアジアでは、アメリカ主導の国際通貨基金(IMF)や世界銀行への不満が高まっている。
そんな中で、日本は9月に戦争法案の強行採決を行ったかと思うと、翌10月にTPPの大筋合意を行った。

アメリカと日本は世界で孤立しつつあるのではないか。