誰も死をさけて通ることはできない。
いつかはこの世に別れを告げて彼岸に旅立つことになる。
問題は、どこで己が終末を迎えるかだ。
一昨夜、NHK総合でこの問題を直視したドラマ「家で死ぬということ」が放送され、老夫婦二人で見たが身につまされるものがあった。
物語~ガンで余命3ヶ月、世界遺産白川郷で暮らすひさ子は、18歳で嫁に来て以来、舅やその親を看取り、一人娘を育てた家で己が最後を迎えたいと願う。一方、東京で雑貨店を営む娘は、ひさ子を東京へ引き取るべく、会社で不遇をかこう夫と就職先のない長男を説得役として村に向かわせるのだが・・・
住み慣れた自宅で、いわば眠るように幕引きできれば最高だ。
しかし、現実はこううまくは運ぶまい。
また、北国での田舎暮らしなどと洒落てはみても、首都圏で生活する子供達とは遠く離れているわけだし、何があってもすぐかけつけて来てもらえるわけでもない。
残り時間はどんどん少なくなり、いずれどうするか決断をせまられることになりそうである。写真は、NHKオンラインから借用した。