いつになくおだやかなカラヤンの眼差しの先に、ヴァイオリンを手にした天才少女、アンネ=ゾフィ・ムターが瞑目しています。
1978年、帝王カラヤンに見出されモーツアルトのヴァイオリンコンチェルトを収録した際のスナップですが、この時、彼女はまだ14歳。
何とも微笑ましいシーンですが、この写真が醸し出す雰囲気そのままに、初々しさとやさしさに満ちたモーツアルトです。
今回、デジタル化に先立ち再度聴きましたが、とても14歳の少女の演奏とは思えないほどしっかりした仕上がりとなっています。
ただ、残念なのは、第3番を収録したA面に大きな傷が2ヶ所あって、そこを針が通過する際、プチプチとかなり大きな雑音が出ることです。
幸い、デジタル化した際、Editing Softでこれらのノイズを取り去ることができましたので、まったく気になりません。
今後しばしば、ライブラリー(音楽図書館)から引き出して聴くことになるでしょう。